お聴きいただきありがとうございます。テーマは設定してありますが、広くマジカル・コミカル風の曲として制作しました。あてどもなくさまよう小さな音楽会をイメージの主軸に、遭遇から交流までのようすを絵本らしい雰囲気であらわそうと試みました。おかしな世界に迷い込むような冒頭にはじまり、うろんで謎めいたいきものたちとなかよくなれたところまで、デフォルメされた箱庭世界に簡素なストーリー性を設けています。可愛らしくも奇妙な風を装い、わちゃわちゃとした独特の雰囲気を出すため音楽として成り立つ範囲で外れた音を入れ、鳴き声を模した管楽器を加えました。もしも小人や動物、おばけたちの世界に楽器があるなら私たちの音楽とはいくらか違った理論体系のもと奏でられるのだろうと考え、異文化らしい風変わりな曲をめざしました。