田舎坊主の読み聞かせ法話

「上海列車事故29年目の事実と日本の政治」エッセイ「田舎坊主の合掌」


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今から35年前、1988年3月24日、高知学芸高校の修学旅行生を乗せた列車が上海で事故に遭いました。

27人が死亡、36人が負傷する大事故でした。

ちょうどその日、私は外国人に開放されてまもないシルクロードに入りました。

しかし、この事故の情報を聞いたのは日本に帰国してからのことでした。

中国国内の情報管制のひどさをあらためて感じることとなった経験でした。

当初から遺族側が訴え続けていた事故原因について、中国側が29年を経てはじめて対向列車が時刻表より2分早く出発したことを認めました。

それは中国鉄道省の資料のなかに、対向車両に規則違反があったと明記されていたのです。

中国でさえ検証された事実がきっちり記録されていたからこそ、遺族側が訴えていた事実が解明されたことになります。

憧れの中国旅行で犠牲になった多くの若者の命が帰ってくるわけでもありませんが・・・。

あらためて心から冥福を祈りたいと思います。

ひるがえって日本の政治では、「記録がない」、「記憶がない」、「資料は廃棄した」

これでいいのでしょうか、日本の政治。

合掌


和歌山県紀の川市 瑞宝山不動寺

不動坊 良恒

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田舎坊主の読み聞かせ法話By 田舎坊主 森田良恒