数字の台湾

数字の台湾 - 2025-03-24-①「4.5万人」 ②「42.5km」


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数字①4.5万人

今月8日から23日まで開催された「台湾国際蘭博覧会」、「アジア太平洋蘭会議(APOC)」における初日の来場者

実は台湾でランの生産、輸出がとても盛んであること、ご存じでしたでしょうか?

ランは東南アジアを中心に、世界中の熱帯・亜熱帯に分布しています。野生種だけで1万~3万種程度あるといわれているのですが、台湾にはそのうち400種以上が生息しています。これは台湾に生息する植物約4,600種のおよそ10分の1を占めているほど。そのため台湾は「ランの島」とも言われています。ある専門家は、「ランの種子は非常に軽く、季節風や台風に載って近隣諸国から台湾に飛来することが多いため、台湾はランの交流が盛んな場所である。また、変化に富んだ地形や標高差も相まって、様々な種類の生育に適した生息地がある」と話しています。

そのためランの一大産地であり、果物や茶葉などと並び海外への輸出も盛んです。世界で生産されるランのうち、台湾産は3分の1のシェアを占めており、その約半数が台南産のものです。台湾全体の蘭の生産額は昨年64億台湾元(約287億円)に達し、輸出額は61億台湾元(約273億円)を占めました。輸出先は日本、カナダ、オーストラリアなど60以上もの国に上り、「ラン」は農産品輸出における基盤産業となっているのです。

台湾は温暖で降水量が比較的多い気候から一年を通して他にも様々な花が咲きますが、今年はこれまで、昨年の台風や最近の寒さの影響で花の生産量が落ち込み、価格も上昇しています。例えば先月上旬のバレンタイン前後のバラの価格は2023年の同時期と比べて約2割以上高くなりました。

そんな中でも、現在暖かくなりつつある台湾では“ラン”の最盛期を迎えています。「台湾国際蘭博覧会」は今月8日から始まり、ちょうど昨日23日に幕を閉じました。2005年から毎年開催され、世界三大ラン展のうちの一つに数えられているこの博覧会、今年は芸術感と生態性を兼ね備えた展示エリア一面が15万株以上のランの花で彩られたほか、世界各国から関連産業関係者が観賞や商談に訪れたり、他にも、台湾で栽培された高品質なランを観賞、購入する多くの観光客の姿もみられました。

今年はこの他に、三年に一度の「アジア太平洋蘭会議(APOC)」も台湾で開催されました。毎回各国で開かれるのですが、今年は20年ぶりの台湾での開催となり、合計15の国の専門家による、ランの研究、産業の動向、品種の権利という3つのメインテーマに焦点を当てた50近くの討論会と20のポスターの展示による発表が行われました。

博覧会とアジア太平洋蘭会議のどちらも、南部・台南市の最北端、「後壁区」の「台湾蘭バイオテクノロジーパーク」にて開催されました。ここは2004年に設立された世界最大規模のランの温室栽培施設で、「台湾国際蘭博覧会」が毎年開かれます。「台湾蘭バイオテクノロジーパーク」での平均年間売上高は20億台湾元(約90億円)に上ります。

昨日閉幕した「台湾国際蘭博覧会」の初日3月8日は「国際女性デー」にあたることから、女性の入場が無料だったこともあり、台南市の統計によると、今日の一つ目の数字「4.5万人」が詰めかけました。この数は昨年の開催初日と比べ3倍もの増加で、訪れた8割が女性だったということです。開催第1週目の入場者数は昨年と比べ17%、約2万人増加したほか、農産物やお土産の売上も好調な結果となりました。

来場者は皆、今年のランの美しさを絶賛し、「有意義な旅となった」「とても楽しかった」と感想を述べました。

ちなみに「アジア太平洋蘭会議」の来年度の開催場所はすでに発表されており、「マレーシア」だということです。

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数字②42.5km

「桜道で開催されたサイクリングイベントの走行距離」

台湾北部・桃園市大渓区と北東部・宜蘭県壮囲郷を東西に横断する、全長約129.5kmの自動車道「北部横貫公路」のうち42.5kmの距離を自転車で駆け抜けるイベントをご紹介します!このイベントの名前は「桃園北橫櫻花勇士自転車イベント」。その目的はなんといっても「沢山の桜」を鑑賞しながら自転車を走らせること。沿線には様々な品種の桜が咲き誇り、景色を堪能しながら長距離を漕ぎ、また、自身のタイムを測ります。

10年目を迎えた今年は、今月8日、9日の二日間に渡り開催されました。桜は9分咲きという絶好のコンディションの中、二日間で合計653人が参加し、そのうち595人が完走しました。中には10年連続で完走した参加者が三人おり、桃園市から特別表彰を受け記念品が送られました。10年連続完走というのも驚きですが、上は85歳、下は10歳の参加者もいたり、他にも三人の外国人もそれぞれ完走しました。

10歳の男の子は、「6歳から自転車に乗り始め、8歳の時にはすでに家族と自転車で山を登っていた。今年、初めてこのイベントに参加した。疲れたけれど、自身の体力を試せるこのイベントに次回もチャレンジしたいと思う」と述べました。

85歳の男性については、サイクリングの知識と経験に長けているまさに自転車のプロともいえる方。というのも、この方は1999年にサイクリングの安全性を促進するための授業を行う会社を設立した社長、謝正寬氏で、毎年参加しています。今年は2日連続参加し完走しました。とてもパワフルな方ですよね。

実は今年のイベントでは途中、山間部で地滑が発生したため中断。しかしこのようなトラブルの中、多くの参加者は1時間以上の復旧作業を待ち、復旧後再び挑戦を再開、最後まで大きな事故もなく無事終了しました。

ほぼ満開の桜道を合計「42.5km」自転車で駆け抜けるというのは大変な一方、とても思い出に残る時間となりそうですね。

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数字の台湾By 豊田 楓蓮, Rti