田舎坊主の読み聞かせ法話

「『田舎坊主の求不得苦』と『田舎坊主の闘病日記』の読後所感2通」エッセイ「田舎坊主の合掌」


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『田舎坊主の求不得苦』を読んでくださったパーキンソン病患者さんからお手紙をいただきました。

 「正月から誤嚥性肺炎のため救急入院しました。『大晦日 定めなき世の 定めかな』(大意:いつ何が起こるか分からない人生でも、きっちりと大晦日はやってくる)という井原西鶴の俳句がありますが、私が意識を取り戻したとき『何があったのか、先生ありがとう、みんなありがとう、延命はやめてくれ』と言ったそうです。40歳で失明し、92歳で亡くなった知人は断末魔に『花・はな・・・』と言いました。

 私には花など見えず途方もない幻覚と苦しみだけが記憶にあります。最近ようやく活字が読めるようになりました。でも口から水も食べ物も入れられないのは、おもしろくありません。近日中に退院できそうですが、胃ろうの克服に挑戦します。

 今回多くの方のおかげで、再び生をもらったわけです。生まれたとたん20年の病歴のパーキンソン病患者です。

生まれ変わり、活字が読めるようになってはじめて読んだ本が『田舎坊主の求不得苦』であったのは、本当に幸いでした。ありがとうございました。」

その彼は今、リハビリと趣味をかねて卓球に取り組んでいます。

合掌

   *

「田舎坊主の闘病日記ー腰の骨が溶けたー」を読んで頂いた方から読後感を寄せていただきました。

 本当に考えさせられる一冊です。

夫婦とはー
家族とはー
病とどう向き合うのかー
絆とはー
人の真の真心とはー
そして自身の生き方とはー
沢山の事を考えさせられました。

 森田先生の奥様に対する愛情ー

御住職様ならではの苦悩ー
御自身が病であるがゆえの苦悩ー
家族、縁の方々の心温まる日々ー
森田先生だからなのかもしれません。

 この様に苦悩を送られてきたからこそ、あの心温まる微笑み、説法が私の心をも優しく包んで下さっているのかもしれません。

 私自身が不自由であるがゆえに『人様の優しさ、思いやり』に心が痛い程に有り難く感じる日々。

でも自分が健康であったなら、どうであっただろうか?
自分がどうあるべきなのか、諸々と考えさせられました。」

合掌

和歌山県紀の川市 瑞宝山不動寺

不動坊 良恒

田舎坊主シリーズ第六弾

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田舎坊主の読み聞かせ法話By 田舎坊主 森田良恒