「関税マン」の本領発揮でしょうか。アメリカのトランプ大統領は新たに、すべての鉄鋼とアルミニウム製品に25%の関税を課す考えを明らかにしました。日本も対象となる可能性があります。
9日、トランプ大統領が姿を現したのはアメリカンフットボールの頂上決戦「スーパーボウル」の会場です。現職のアメリカ大統領として初めて現地で観戦しました。
会場には超人気歌手、テイラー・スウィフトさんも恋人のスター選手を応援するため駆けつけていましたが、モニターに姿が映った際、ブーイングが。
去年の大統領選挙で民主党のハリス候補に投票すると表明していたスウィフトさん。試合では恋人の所属するカンザスシティ・チーフスが敗退したこともあり、トランプ大統領は…
アメリカ トランプ大統領
「カンザスシティ・チーフス以上に厳しい夜を過ごしたのはテイラー・スウィフトだけだった。彼女はスタジアムからブーイングを受けた」
一方、これに先立ち、大統領専用機の中で新たな“関税発言”が…
トランプ大統領
「アメリカが輸入するすべての鉄鋼製品に25%の関税を課す。アルミニウム製品にもだ」
トランプ大統領は9日、大統領専用機の中で鉄鋼とアルミニウム製品に対する25%の関税を表明。10日に記者会見して詳細を発表するとし、関税の発効時期などには触れませんでしたが、日本を含む全ての国と地域が対象になるものとみられます。さらに…
トランプ大統領
「おそらく火曜日か水曜日に相互関税について記者会見する」
貿易相手国が、アメリカの輸入品に課しているのと同じ関税をアメリカ側も課す「相互関税」について、11日か12日に導入を発表すると発言。「ほとんど即時」の発効になると説明しています。
日本はアメリカからの輸入品について、工業分野では関税をほぼ撤廃していますが、農業分野では関税が残っていて、「相互関税」の対象となる可能性も否定できないとみられています。
一方、日本製鉄によるUSスチールの買収計画をめぐっては…
トランプ大統領
「誰もUSスチール株の過半数を取得することはできない。他の会社なら構わないが、USスチールは認められない」
日本製鉄による買収計画は、USスチールの全株取得を目指す内容で、トランプ氏の理解を得るためには計画の見直しが必要になりそうです。
日本製鉄 今井正 社長
「(Q.買収計画に変更はないか?)……」
日本製鉄の今井社長はけさ、報道陣の取材に対し、コメントしませんでした。
日本製鉄の幹部は、アメリカのトランプ大統領が「誰もUSスチールの株式の過半数を取得することはできない」と発言したことについて、「関知していない」と話しています。
林芳正 官房長官
「日本製鉄は本件を単なる買収と見ているのではなく、日米がウィンウィンになれるような、これまでとは全く異なる大胆な提案を検討していると承知しています」
一方、林官房長官はこのように述べ、日本製鉄が新たな提案を検討していることを明らかにしました。関係者によりますと、投資額の積み増しなどを含め、検討されているということです。
また、トランプ大統領との会談には橋本英二会長が臨む予定ですが、訪米の日程は明らかになっていません。
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