
Sign up to save your podcasts
Or
オープニングソング「水魚の交わり(魚水情)」
エンディングソング「バイオバイオバイオ(遺伝子の舟)」
作詞作曲 楠元純一郎
編曲 山之内馨
<LeoNRadio日の出 われらの法学入門22(プライバシーの権利)>
ラジオ収録20201122
講師 楠元純一郎(法学者)
録音師 レオー(美術家)
ゲスト 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者
jialin(大学院博士課程)
プライバシーの権利
プライバシーの権利→人格権、幸福追求権(憲13条)の一つ
表現の自由(憲21条)との関係
表現の自由=知る権利
プライバシーの権利=知られたくない権利→国の義務→立法による施策→個人情報保護法
プライバシー権が問題になる場面の類型
①私生活への侵入行為
②私事を他人に公開する表現行為
③他人に誤認を生じさせる表現行為
④氏名、肖像などの営利的使用
当初→一人にしてもらう権利、私生活において干渉されない権利
最近→私的生活領域における自己決定権も含む広い概念→自己に関する情報をコントロールする権利
【判例】
「宴のあと(三島由紀夫著)」事件((最判昭39・9・28下民集15・9・2317)
※ 日本で初めてプライバシー権が認められた。
特定政治家の私生活をテーマ→プライバシーの侵害→侵害の差し止め、不法行為に基づく損害賠償請求(精神的慰謝料)、謝罪広告 →(侵害された人格権の回復)→三島側敗訴
判旨→いわゆるプライバシー権は、私生活をみだりに公開されないという法的保障ないし権利として理解されるから、その侵害に対しては侵害行為の差し止めや精神的苦痛による損害賠償請求権が認められるべきである。
<これらの救済が与えられる要件>
① 私生活上の事実または事実らしく受け止められるおそれのあることがらであること。
② 一般人の感受性を基準にして当該私人の立場に立った場合、公開を欲しないであろうと認められることがらであること。
③ 一般の人々にいまだ知られていないことがらであること。
個人情報保護法
「行政機関の保有する電子計算機処理に係る個人情報の保護に関する法律」(1988年)
→国の行政機関によるコンピュータ処理に係る個人情報の保有・利用の限度を定め、何人も行政機関に対して自己情報の開示請求及び訂正等の申し立てを可能とする法律。
「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)(2003年)
民間部門における個人情報保護規定を含む
※ 表現の自由とプライバシーの権利は微妙なバランスの上に立っている。
オープニングソング「水魚の交わり(魚水情)」
エンディングソング「バイオバイオバイオ(遺伝子の舟)」
作詞作曲 楠元純一郎
編曲 山之内馨
<LeoNRadio日の出 われらの法学入門22(プライバシーの権利)>
ラジオ収録20201122
講師 楠元純一郎(法学者)
録音師 レオー(美術家)
ゲスト 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者
jialin(大学院博士課程)
プライバシーの権利
プライバシーの権利→人格権、幸福追求権(憲13条)の一つ
表現の自由(憲21条)との関係
表現の自由=知る権利
プライバシーの権利=知られたくない権利→国の義務→立法による施策→個人情報保護法
プライバシー権が問題になる場面の類型
①私生活への侵入行為
②私事を他人に公開する表現行為
③他人に誤認を生じさせる表現行為
④氏名、肖像などの営利的使用
当初→一人にしてもらう権利、私生活において干渉されない権利
最近→私的生活領域における自己決定権も含む広い概念→自己に関する情報をコントロールする権利
【判例】
「宴のあと(三島由紀夫著)」事件((最判昭39・9・28下民集15・9・2317)
※ 日本で初めてプライバシー権が認められた。
特定政治家の私生活をテーマ→プライバシーの侵害→侵害の差し止め、不法行為に基づく損害賠償請求(精神的慰謝料)、謝罪広告 →(侵害された人格権の回復)→三島側敗訴
判旨→いわゆるプライバシー権は、私生活をみだりに公開されないという法的保障ないし権利として理解されるから、その侵害に対しては侵害行為の差し止めや精神的苦痛による損害賠償請求権が認められるべきである。
<これらの救済が与えられる要件>
① 私生活上の事実または事実らしく受け止められるおそれのあることがらであること。
② 一般人の感受性を基準にして当該私人の立場に立った場合、公開を欲しないであろうと認められることがらであること。
③ 一般の人々にいまだ知られていないことがらであること。
個人情報保護法
「行政機関の保有する電子計算機処理に係る個人情報の保護に関する法律」(1988年)
→国の行政機関によるコンピュータ処理に係る個人情報の保有・利用の限度を定め、何人も行政機関に対して自己情報の開示請求及び訂正等の申し立てを可能とする法律。
「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)(2003年)
民間部門における個人情報保護規定を含む
※ 表現の自由とプライバシーの権利は微妙なバランスの上に立っている。