昔の話ですが、ディズニー・ランドに失望したことがあります。 有名なアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」、てっきり「小さな世界」がテーマなんだと思っていたのですが、どうやら「世界は小さい」と言いたいらしいことがわかって、がっかりしました。 そのくらい「小さな世界」が好きです。 というわけで、「小さな世界」を見せてください。 文字通りの「小さな世界」です。「何人か、あいだに挟めばみんな知り合い」という意味ではありません。 小さいのに、それ自体で完結した、あるいはそう見える、パーフェクトアクアリウムのような世界です。 世界を玩弄できるのがSFの強みだと思います。 もちろん、世界を描くにはいろんな手法があって、ごく一部、いわば欠片に読者を触れさせ、その向こうにしっかりと構築された、異質な社会、あるいは宇宙を感じさせるというのもあります。 しかし今回は、「小さな世界」のうえを歩かせてください。 いま、わたしの頭に、ラリー・ニーヴン『インテグラル・ツリー』、レベッカ・ソルニット『災害ユートピア』、草野誼『かんかん橋をわたって』なんてタイトルが浮かんでいます。 しかし、困ったな、どれも長いのはいいとして、マイナーなので、実例にするには不向きに思えます。 そうそう、メジャーなのがありました。『星の王子さま』の王子様の故郷の星、あれが「小さな世界」の一例です。 皆さんの世界を楽しみにしています。森岡浩之
SFの世界では箱庭宇宙という言葉がありますが、今回は「小さな世界をいかにして構築するか」というテーマです。
今回は東京創元社にお邪魔して、創元SF短編賞の選考会が行われた部屋からお送りします。創元社の新アンソロジー「Genesis」のお話もお伺いしました。盛り上がりすぎて2時間半の長丁場となりましたが、なにとぞよろしくお願いします。
Genesis 一万年の午後 (創元日本SFアンソロジー) (創元日本SFアンソロジー 1)書籍
作者堀 晃ほか発行東京創元社発売日2018年12月20日カテゴリー単行本ページ数277ISBN4488018300
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ざっくり結果だけ
梗概
小野十郎「最古にして最新の弔い作法」 2票 ヤナギサワカズキ「実験家族」 2票 琴柱遥「ちいさな夜警」 1票 谷美里「馬鹿河童大神人」 1票 宿禰「小さな家」 1票 斧田小夜「ヴァルタヴァの寫眞師」 1票
実作
斧田小夜「酔来酔去」
果たして我々の予想はあたるでしょうか? 今回は実作が少なかったので、そちらにも言及しています。