海ってのは不思議なもんでその人の心持ちで見え方が変わるようでございます。楽しく上々な気分の方にとっては今にも出かけたくなるような活力に満ちたものに感ぜられ落ち込んで沈んだ方にとっては側でずっと寄り添う友人のように優しく どこか寂しく感じられるそうでございます。いわば自然のカウンセラーって言ってしまってよいのでしょうな。先生、人生が楽しくて仕方ありません!先生、毎日が辛くてやっていけません!先生、水着のねーちゃんばかりで興奮して寛げません!ママー、ねえママどこーー!!そんな野放図な声が聞こえてくるようであります。それこそ毎年、数え切れない「患者さん」がこのカウンセラーの元にやってくるのであります。これが実際のお医者様であったならもう過労でぶっ倒れになるでしょうが母なる海はもうビクともせずに 数多の感情を受け入れて今日も凪ぐのでございます。そんな偉大な海の側で暮らしたいと思い出して早一ヶ月(←)いつの日か実現する日がくるのでございましょうや。