羊飼いと豚
イソップのむかし話
ある日羊飼い師が羊を牧草地に連れて行くと、太った豚を発見しました。彼は即座に豚を捕まえ、手をかけた瞬間、豚は甲高い声でなきはじめました。しかし、その鳴き声もものともせずに、羊飼いは豚を小脇に抱え込み、肉屋にむかいはじめました。
牧場の中の羊たちは、豚の振る舞いに非常に驚き、面白がり、豚に尋ねました。
「なぜそんな風にキーキーを鳴くのですか?」羊飼いは、よく私たちを一匹ずつ捕まえることがよくありますが、そんなに大騒ぎするのははずべき事だと思っていますので、喚き立てません」
「それはそうでしょうね」と、豚は甲高くなき続けています。「彼があなたを捕まえるのは羊毛のためです。彼はわたしを捕まえるのはベーコンにするためですから。ブヒー」
この話の教訓
危険がない時、勇敢になることは簡単だ。