東北地方太平洋沖地震〜東日本大震災の発生から3カ月が経過した「611」──日本列島全体を文字どおり震撼させ人々の気分を萎縮させた大災害は 411 前後に期待どおりに大きめの余震を起こし、これもまたパターン化された──対処可能な1つの事象と捉えられると、専門家を中心に緊張した空気は幾分か和らいだ。 その一方で復興・救出作業が遅々として進まず「人災」も叫ばれ始めた 511 には、民放に定める失踪宣告に基づき震災後3カ月が経過した時点で行方不明者の死亡を推定する法案が国会で認められた。この特例により、役場が死亡届を受理することで関係各所から保険金・弔慰金などを早期に支給して「復興」に充てることが可能になる。 警察庁によれば 611 時点の行方不明者は8,069人。前述の特例にあってもそれは国・自治体からの強制でなく、死亡届の提出はあくまで行方不明者の家族の意思に委ねられる。法とはそういうもので、寛大な措置の中にも冷徹で非情な一面も持ち合わせる。結果的な意味は同じでも、国・自治体から強制的に「死亡宣告」されるほうが、心情的に救われる人々は多いだろうが。 被災地で残された家族がいかなる選択をするかに関係なく、彼ら、あるいは幸いにも被害に遭わずに済んだ大多数の日本人にとっても東日本大震災の起きた 311 を契機に「11」という日付は、月命日として深く心に刻み込まれたことに疑いはない。 それは「911」── 同時多発テロ事件により WTC が破壊された2001年9月11日を想起させ、同じ連想で Illuminati のマジックナンバーをも思い起こさせる。行き詰まった時代の空気を打破すべく「未曾有」や「想定外」に魅せられる人々は確実に存在する。イノベーションの裏には必ず破壊があるのだ。 Number 11: In systems such as Astrology and basic Numerology, eleven is considered to be a Master Number. Eleven can also represent sin; transgression and peril. Ten being … 続きを読む →