名古屋の円頓寺商店街にある金刀比羅(ことひら)神社では、かつて維持管理に困る時期もありましたが、9年前に、当時の氏子総代の藤田景敏(かげよし)さんが置いた「名古屋弁おみくじ」が人気となり、昨年ついに塗装を直す費用が出せるまでになりました。
おみくじは一回100円で、朱色の小さな包みに入ったおみくじを開くと、名古屋弁で書かれた言葉が並びます。くじの入った木箱も景敏さんの手作り。7年前に67歳で亡くなるまで、くじの印刷や裁断も一人で手掛け、一つ一つ丁寧に折って包みに入れていました。
藤田さんの死後、家族が継ぎ、今では妻の和子さんと長女のゆうこさんと次女のまやさんの三人で神社の管理とおみくじ作りを分担しています。
塗装はできましたが、他にも修繕したい箇所があるので「それを直せるようになることが今の目標です」とのこと。