曇り空の見渡す限りを漂う雲は、太陽を少し見せるそぶりをしようか…または雨になるか…のんびりと空を漂っているようでいながら絶えず思案し、あちらこちらで形を変える。その様子を、空間を漂うようなピアノが演出します。曲調も悲しいわけでもなく、明るいわけでもなく、しかし不安定というわけでもなく…どっちつかずなメロディ&響きを重視して音を配置しました。ピアノのメロデイラインの音符にのみシンセサイザーのアンビエントな音色を重ねています。楽曲の前半ではその音色は目立ちませんが後半になりメロディの音程が高くなってくるにつれて、ピアノの音色とは分離して聴こえるように配置しました。この曲が終わったあとの曇り空が果たして何か変化を見せるのか…?という淡い期待を表現しています。