NYLON與我們的自由時代

鄭南榕記念館オーディオガイド 10.燃やしても壊せない


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【燃やしても壊せない】



ここは週刊『自由時代』の編集長室の跡。鄭南榕が焼身自決した現場です。 実は立てこもりを決めてから、鄭南榕は既に自己犠牲の準備をしていました。 雑誌社の入口に鉄の扉を装備し、窓には鉄条網をめぐらして警察隊の強行突 入を防ぎました。また机の下にガソリンとライターを置いておきました。立 てこもりの毎日、いつも死に直面している鄭南榕に、親友たちと葉菊蘭夫人 はいくども説得しましたが、彼は決意を変えませんでした。彼は「私は根気 の強い人間だ。ゆっくりと心を決めるが、いったん決めたら頑として変えな いのだ」と語っています。引き留めようと説得にくる人たちに対して、いつ も『韓国学生運動史』という本を薦めました。その中に書かれるように、韓 国の学生が焼身自決で信念を表しているので、鄭南榕も同じことを通じて台 湾人の目覚めを喚起しようと考えたのです。


立てこもりが71日目を迎えた4月7日早朝、当局は大勢の軍隊と警察を動 員して雑誌社に押し寄せました。早朝から雑誌を購読するという偽りの電話 で回線をふさいだ後、建物の電気を切断し雑誌社から外部への連絡を徹底的 にシャットアウトしました。


社内は完全に混乱に陥った時、夥しい警察隊が雑誌社を包囲し、一階から強 行突入を試みました。


その時、鄭南榕は寝ている娘の竹梅を呼び起こしてその身柄を社員に託しま した。そして社員とボランティアたちを雑誌社から離れるようにと促しまし た。


誰しも慌てている中、皆の注意を逸らして鄭南榕は編集長室に入りカギを掛 けました。用意したガソリンをライターで点けて、身を焼いて自決しました。 自ら追い求める理念のために、また愛おしい台湾と次の世代のために、自ら の命を犠牲にしたのです。

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NYLON與我們的自由時代By 鄭南榕基金會