かつて鄭南榕は「未来の発展は予測しがたいものだ。しかし、人民の力の全 面的な覚醒によってこそ、公理と正義が台湾の地に降り立つことを固く信じ ている」と語りました。

鄭南榕が語ったこの言葉は、時空を超えてなお、深く考え直すに値するもの です。

彼がおこなった犠牲は強烈で決断的に見えますが、その後ろに隠されている のはこの土地への篤い愛情です。家族・友人・同僚を愛し、次世代が更なる 自由な環境に生きてほしいと希望するものです。

そして、１９８０年代に存在した制限と抑圧に直面するとき、彼はその命を もってそれらを突破することを選んだのです。

今、我々が置かれる社会はかつてとは異なり、直面する挑戦と問題も違いま すが、自由な環境あってこそ、それに伴って現れる問題もあると思います。 例えば、如何にして情報の真贋と良し悪しを峻別できるのか、更なる多元的 で平等な価値観を勝ち取れるのか、更なる公平で正義ある社会を求めて普遍 的な人権を守られるのか、などなどです。

かし、変わらないのは、我々はともに台湾の未来を担っていくということ です。『自由時代』最終号の表紙に書かれたように、中国が台湾を侵攻する かどうかの疑問は、今でも台湾人が直面しなければならない問題として存在 しています。あなたが想像している未来はどういうようなものでしょうか。 理想とする未来のために何かをするべきでしょうか。どうぞ、我々と一緒に 詳しく考えませんか。だって我々は「これからは君たちに任せよう」と言わ れたのですから。

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