ミラーレス一眼カメラのレンズを調べていると「マクロレンズ」という文字を目にすることがあるかと思います。
マクロレンズってなんだろう…。
そう思ったことはありませんか?
お花とか、昆虫とかをめーいっぱい拡大して撮影した写真。そんなイメージはありそうです。
実際、どんなレンズをマクロレンズというのか。
今回は、マクロレンズについて基本的なことを書いてみます。
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平日の朝、noteに投稿している朝のカメラ情報メモからカメラに関する話題を日常視点で解説しています。
今回は、11/25のメモから
☞ シグマ「105mm F2.8 DG DN MACRO」レビュー 圧巻の描写力を誇る中望遠マクロ | マイナビニュース
10月に発売されたシグマの中望遠マクロレンズの情報です。これが実売価格85,000円前後なのだそうです。
残念ながらXマウント用はありません。Eマウント用とLマウント用のみです。
マクロレンズとは?
さて、ここでマクロレンズについて書いてみようと思います。どんなレンズをマクロレンズというかご存じでしょうか。
どう定義するかは人それぞれ違うと思います。わたしの場合、どう定義しているのかを書いておきます。
最大撮影倍率が1倍のレンズ。
これが分かりやすいシンプルな定義です。
「最大撮影倍率」の説明が必要になります。
最大撮影倍率とは?
レンズを選ぶ時に大切な数値に「最短撮影距離」があります。ここでいう撮影距離とは「カメラ内のイメージセンサーから被写体までの距離」です。
カメラを被写体に近づけすぎるとピントが合わなくなります。ピントを合わせることができる最短の撮影距離。それが最短撮影距離です。
レンズの仕様書に記載されています。所有するレンズの最短撮影距離を確認してみてください。
その最短撮影距離で撮影したときに、被写体がイメージセンサーにどれくらいの大きさで写るのか。それが実物の1倍(等倍)であれば、最大撮影倍率が1倍ということになります。
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まとめると、マクロレンズとは、最短撮影距離で撮影したときに被写体が(イメージセンサーに)等倍の大きさで写るレンズ。
ということになります。
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マクロレンズでない場合の最大撮影倍率
マクロレンズではないレンズの最大撮影倍率がどれくらいなのかを確認してみます。
富士フイルムの XF50mm F2 を例にあげます。
最大撮影倍率は、 0.15倍
撮影最短距離は、 39cm
カメラのイメージセンサーと被写体の距離を 39cm にしたときにイメージセンサーに 0.15倍に縮小されて被写体が記録されるということです。
富士フイルムのマクロレンズ
富士フイルムXシリーズミラーレスにもマクロレンズがあります。
XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro です。
最短撮影距離が 25cm で、最大撮影倍率は、1倍です。とても良いレンズだという話ですが、日常カメラとしては使いにくそうです。
重さが 750g
かなり重いですね。
わたしが使っているカメラ X-E2 の重量は 約300g です。その2倍以上の重量です。
価格的にもヘビーです。
他に選択肢はないものでしょうか。
XF60mmF2.4 R Macro というレンズがあります。
但し、こちらはハーフマクロと呼ばれています。
半分マクロです。
最短撮影距離が 26.7cm で、最大撮影倍率は、0.5倍です。
マクロレンズの半分のサイズで写るということになります。
昔は 0.5倍 をマクロレンズと言ってたような気がします。
今は、1倍が標準的。
重量は、215g と軽めのレンズになっています。これなら日常レンズとしても気軽に使えそうです。
但し、このハーフマクロの XF60mm には手ブレ補正機能がありません。そこが躊躇してしまうポイントです。
手ブレ補正機能付きの X-S10 の登場で、XF60mmF2.4 R Macro が活躍する場面は増えてくるかもしれませんね。
今日も元気に楽しく