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In this episode, I take a closer look at why 「あなた」 can sound unnatural in everyday Japanese. We explore why Japanese people often avoid using “anata” and what they say instead in real communication.
If Japanese listening is still difficult for you, don’t worry. I also explain the same topic in easy English on my blog. Read the article here:
https://nihongooo.com/avoid-anata-japanese/
このエピソードでは日本語の「あなた」がなぜ会話であまり使われないのかをやさしい日本語で説明しています。
下に音声と同じ日本語スクリプトをそのまま載せています。聞きながら復習に使ってください。
【Full transcript|日本語スクリプト】
今日のテーマは「あなた」です。「あなた」という言葉について話します。
日本語を勉強していると、最初の頃に、
「あなたは学生ですか?」
「あなたはどこから来ましたか?」
という文を習った人も いると思います。
でも、日本人どうしの会話で、「あなた」という言葉をよく聞きますか?
……たぶん、ほとんど聞かないと思います。
日本人同士の会話では、目の前にいる人を「あなた」と呼ぶことは、めったにありません。
今日は、
「どうして日本人は『あなた』を使わないのか」
それを、やさしい日本語で、考えてみましょう。
最初に、少しだけ漢字の話をします。
頭の中で想像したり、Google Translateなどで、調べてみてくださいね。
「あなた」は、 二つの漢字からできています。
一つ目は、「貴重品」の「貴(き)」です。「大切」「価値が高い」という意味の漢字です。
とても大切な意味を持った言葉ですね。
二つ目は、「方向」や「あちらの方」の「方(ほう)」の感じです。
実は、昔の日本では、「あなた」は、人を呼ぶ言葉ではありませんでした。
もともとは、
「あちら」
「向こうのほう」
「あっちの方」
という意味だったんです。
そのあと、長い時間が経って、人を丁寧に呼ぶ言葉に変わりました。
江戸時代のころから、
「大切な人」
「えらい人」
を表す、とても丁寧な言葉として使われるようになりました。
今から100年くらい前、明治や大正の時代には、学校の先生が学生を呼ぶときに「あなた」を使うこともありました。
「あなたは どう思いますか?」という感じですね。
そのころの「あなた」は、ていねいで、やさしい言葉でした。
今でも、年配のご夫婦の中には、旦那さんを「あなた」と呼ぶ奥さんがいます。
つまり、昔の「あなた」は、とても良い言葉だったんです。
では、どうして今の日本人は「あなた」を使わないのでしょうか。
それは、たくさんの人が使うようになって、「特別な尊敬」の意味が少しずつ弱くなったからです。
今の日本語では、「あなた」は
・冷たい感じ
・怒っている感じ
・相手との間に距離がある感じ
を出すことがあります。
私の体験を話しますね。
前に、道で知らない人とぶつかりそうになったとき、その人が「ちょっと、あなた!危ないんですけど!」と言いました。
そのとき、私は、少し怖い気持ちになりました。
今の日本語で「あなた」と言われると、
「あなたの名前は知りません」
「あなたに近づきたくありません」
そんな風に言われたように、感じることがあります。
だから、もし、誰かが私を
「あなた」
と呼んだら、「え? 怒ってるの?」と、不安になると思います。
では、「あなた / You」と言いたいとき、どうすればいいでしょうか。
答えは、とても簡単です。
一つ目。
相手の名前に、さんをつけて呼びます。
「あいこさん」
「ジョンさん」
「しゅうさん」
これが、いちばん自然で、いちばんやさしい言い方です。
二つ目、名前が分からないとき。
そのときは、無理(むり)に呼ばなくていいです。
レストランやスーパーで、お店の人の話しかけるときや、知らない人に話しかけるときは、
ただ「すみません」と言ってから、話をすれば、大丈夫です。
「すいません。トイレはどこですか?」という感じです。
昔は、「最高のほめ言葉」 「一番いいほめ言葉」だった「あなた」。
今は、少し冷たく聞こえる言葉になってしまいました。
言葉の意味は、時間とともに変わります。
相手の名前を呼ぶこと。
それが、今の時代のやさしい呼び方です。
相手に、フレンドリーな気持ちを、伝えることができます。
それではまた、次のエピソードで。 バイバイ。
By AikoIn this episode, I take a closer look at why 「あなた」 can sound unnatural in everyday Japanese. We explore why Japanese people often avoid using “anata” and what they say instead in real communication.
If Japanese listening is still difficult for you, don’t worry. I also explain the same topic in easy English on my blog. Read the article here:
https://nihongooo.com/avoid-anata-japanese/
このエピソードでは日本語の「あなた」がなぜ会話であまり使われないのかをやさしい日本語で説明しています。
下に音声と同じ日本語スクリプトをそのまま載せています。聞きながら復習に使ってください。
【Full transcript|日本語スクリプト】
今日のテーマは「あなた」です。「あなた」という言葉について話します。
日本語を勉強していると、最初の頃に、
「あなたは学生ですか?」
「あなたはどこから来ましたか?」
という文を習った人も いると思います。
でも、日本人どうしの会話で、「あなた」という言葉をよく聞きますか?
……たぶん、ほとんど聞かないと思います。
日本人同士の会話では、目の前にいる人を「あなた」と呼ぶことは、めったにありません。
今日は、
「どうして日本人は『あなた』を使わないのか」
それを、やさしい日本語で、考えてみましょう。
最初に、少しだけ漢字の話をします。
頭の中で想像したり、Google Translateなどで、調べてみてくださいね。
「あなた」は、 二つの漢字からできています。
一つ目は、「貴重品」の「貴(き)」です。「大切」「価値が高い」という意味の漢字です。
とても大切な意味を持った言葉ですね。
二つ目は、「方向」や「あちらの方」の「方(ほう)」の感じです。
実は、昔の日本では、「あなた」は、人を呼ぶ言葉ではありませんでした。
もともとは、
「あちら」
「向こうのほう」
「あっちの方」
という意味だったんです。
そのあと、長い時間が経って、人を丁寧に呼ぶ言葉に変わりました。
江戸時代のころから、
「大切な人」
「えらい人」
を表す、とても丁寧な言葉として使われるようになりました。
今から100年くらい前、明治や大正の時代には、学校の先生が学生を呼ぶときに「あなた」を使うこともありました。
「あなたは どう思いますか?」という感じですね。
そのころの「あなた」は、ていねいで、やさしい言葉でした。
今でも、年配のご夫婦の中には、旦那さんを「あなた」と呼ぶ奥さんがいます。
つまり、昔の「あなた」は、とても良い言葉だったんです。
では、どうして今の日本人は「あなた」を使わないのでしょうか。
それは、たくさんの人が使うようになって、「特別な尊敬」の意味が少しずつ弱くなったからです。
今の日本語では、「あなた」は
・冷たい感じ
・怒っている感じ
・相手との間に距離がある感じ
を出すことがあります。
私の体験を話しますね。
前に、道で知らない人とぶつかりそうになったとき、その人が「ちょっと、あなた!危ないんですけど!」と言いました。
そのとき、私は、少し怖い気持ちになりました。
今の日本語で「あなた」と言われると、
「あなたの名前は知りません」
「あなたに近づきたくありません」
そんな風に言われたように、感じることがあります。
だから、もし、誰かが私を
「あなた」
と呼んだら、「え? 怒ってるの?」と、不安になると思います。
では、「あなた / You」と言いたいとき、どうすればいいでしょうか。
答えは、とても簡単です。
一つ目。
相手の名前に、さんをつけて呼びます。
「あいこさん」
「ジョンさん」
「しゅうさん」
これが、いちばん自然で、いちばんやさしい言い方です。
二つ目、名前が分からないとき。
そのときは、無理(むり)に呼ばなくていいです。
レストランやスーパーで、お店の人の話しかけるときや、知らない人に話しかけるときは、
ただ「すみません」と言ってから、話をすれば、大丈夫です。
「すいません。トイレはどこですか?」という感じです。
昔は、「最高のほめ言葉」 「一番いいほめ言葉」だった「あなた」。
今は、少し冷たく聞こえる言葉になってしまいました。
言葉の意味は、時間とともに変わります。
相手の名前を呼ぶこと。
それが、今の時代のやさしい呼び方です。
相手に、フレンドリーな気持ちを、伝えることができます。
それではまた、次のエピソードで。 バイバイ。