1日10分で「知財脳」を鍛える。知財の仕事を目指すあなたに【コエチザラジオ】

#004:日本の特許審査を変えた回路用接続部材事件〜進歩性の本質に迫る【声で聞く知財:コエチザラジオ】


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・特許判例百選(第5版)掲載判例(事件:065)

・進歩性(引用文献における示唆等の必要性)


★コエチザラジオについて★

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【概要】

知財高裁平成21年1月28日判決、通称「回路用接続部材事件」(平成20年(行ケ)第10096号)は、日本の特許実務、特に進歩性判断の基準に大きな転換点をもたらした画期的な判決である。本判決は、特許庁の拒絶審決を取り消し、発明の進歩性を肯定する判断を示した 。

この判決は、進歩性判断における「後知恵排除」の原則と、引用発明中に本件発明への「示唆」や「動機付け」の必要性を明確に打ち出した点で、その後の日本の知的財産実務に多大な影響を与えたとされる 。

本報告書は、「回路用接続部材事件」の具体的な概要を詳細に解説するとともに、その判決が日本の特許法における進歩性判断基準に与えた意義と影響を深く考察することを目的とする。報告書は、まず事件の基本情報と技術的背景を説明し、次に裁判所の判断の核心を掘り下げ、最後に判決が日本の知的財産実務および国際的な進歩性判断に与えた広範な影響について分析する。

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