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#02 鬼月|旧暦七月鬼門開|台湾と日本の禁忌


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台湾では旧暦7月を鬼月と言います。日本でいうお盆。7月1日を鬼門開といい、あの世の先祖達がこの世に自由に来られるようになります。

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旧暦7月の一ヶ月間、さまざま禁忌がたくさんあるので、その中の3つを紹介。

①海や川を遊ぶこと(幽霊に足を捉(つか)まれてしまう)中国語で「抓交替」

②人の肩をポンポンと叩くこともだめ(人間の頭と両肩それぞれに火があって、叩かれると消えてしまうと言われている)。

③赤い封筒に入っているお金は拾ってはダメ。これは鬼月だけでなく、常にやらない方がいい。これを拾うとお化けがついてくるとか。


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旧暦7月15日の中元節、この時期、様々な場所で衆生を供養する拜拜(bàibài)が行われています。お供物の内容は、日本とはちょっと違う。果物以外にジュースやスナックが供えられているのが台湾式。


街中で拜拜が行われているのは、仏教の教え「二十四孝」(孝行に優れた24人の話)の「目連救母」という物語に由来します。親孝行な目連と生前いろいろ悪さをした母親のお話。母親は、死後、あの世で何かを食べようとすると食べ物が燃えてしまう。いつもお腹を空かせてる母の姿を見た目連は、仏様に助けを求めました。すると仏様が「もし毎年7月15日にあらゆる場所で(四方(しほう))衆生(しゅじょう)にたくさんお供え物をすれば、母親を救うことができる」と言ったといいます。

衆生とは、生きている者、死んでいるもの、仏様、あらゆる者を指します。だから台湾では、みんなが好きなスナックやジュースをお供物にするのかも。


7月30日を鬼門關といい、一ヶ月間開いていた鬼門が閉まり、先祖達はあの世に帰っていくそうです。

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