前回漢方薬の原料となる「生薬」の自給率がわずか10%しかない、ということをお伝えしました。ショッキングな数値ですが、この問題、今に始まったことではありません。後編となる今回は日本がその国の始まりからずーっと苦労してきた薬(生薬)の確保についてお話しします。天皇自ら山野に薬草ハンティングにでかけたり、将軍が率先して薬草栽培を奨励したりと時々の為政者は涙ぐましい努力を重ねてきました。生薬の国産化は我が国千年越しの悲願です!
【お品書き】オープニング / 古代日本における医療 ~古事記と薬草 稲羽の白兎~ / 大陸からもたらされた最先端医療“中国医学” / ①聖徳太子による最初の生薬国産化の試み / 律令制度のはじまり ~日本の医療制度の基礎~ / 平安時代の生薬生産 / 織田信長と薬草園 / ②生薬国産化の動き再び!江戸時代の国産化プロジェクト / 明治~昭和中期の生薬栽培 / 昭和後期 経済成長と国産生薬栽培の衰退 / ③三度目の正直?平成の生薬国産化の動き / まとめ / 次回予告 / エンディング
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