宮廷銀器・食卓調度コレクションの最初の部屋には、王朝時代に製作された樫の木のショーケースが並んでいます。その中には、当時のウィーン、ハンガリー、ボヘミアの磁器工房で生産されたセットの一部や、個々の食器、更にボヘミアで生産された白地に金模様の衛生用磁器などが見られます。注目に値するのは、様々なカット・パターンによる美しいグラス・シリーズで、これはウィーンの老舗ロープマイヤーで生産されたものです。グリーンのグラスは、ライン地方で生産されたワインに用いられました。部屋の中央にあるショーケースには、皇帝家の銀製ナイフ・フォーク・セットが見られます。これらのセットは、現在も国賓を迎える公式ディナーに用いられています。最初の大規模なシリーズは、1837年以前にシュテファン・マイヤーホーファーが生産したものです。その後は、後継会社である「マイヤーホーファーとクリンコシュ」商会に注文が出され、最終的にはヨーゼフ=カール・クリンコシュが、皇帝家ご用達の業者となりました。興味深いのはナイフ・フォーク側面の装飾で、バイオリンのような曲線と流麗なラインは、今日も愛されています。