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【特許判例解説#015】驚異の効果で特許庁の判断を覆す。シュープレス用ベルト事件【声で聞く知財:コエチザラジオ】


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・特許判例百選(第5版)掲載判例

・進歩性(顕著な効果の独立要件説)


★コエチザラジオについて★

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【概要】

本レポートは、知的財産高等裁判所が平成24年11月13日に言い渡した「シュープレス用ベルト事件」(平成24年(行ケ)第10004号審決取消請求事件)の概要と、その知的財産法における意義を詳細に分析することを目的とします。この判決は、特許法における「進歩性」の判断、特に「顕著な効果」の評価基準に関して重要な指針を示したものであり、実務上および理論上、極めて高い重要性を持つとされています。

本判決は、特許の進歩性判断において、引用発明から本件発明への動機付けが認められる場合であっても、予測できない顕著な効果が認められる場合には進歩性を肯定しうるとした点で、その後の進歩性判断のあり方に大きな影響を与えました。特に、顕著な効果の評価に関する「独立要件説」の議論において、その位置づけが注目される重要判例であり、特許判例百選にも登載され、多くの専門家によって論じられています 。

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