Hofburg - ウィーン・ホーフブルク王宮:皇帝の住居、シシィ博物館、銀器コレクション

09 - 国家的ディナーの食器


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「ホーフフォルム」と呼ばれる歴史的な食器シリーズは、ウィーンの磁器工房で生産され、王朝が消滅してからも2000年まで、公式の国家的ディナーに用いられました。かつて宮廷の食卓で料理に用いられた銀製の皿は、共和国では単なる受け皿となりました。これに代わって、共和国では「国賓用セット」と呼ばれる磁器が料理用の食器となりました。優雅な金の縁飾りをつけた白地の食器には、黒・赤・金で双頭の鷲が描かれています。技術的な特徴は、1855年頃考案されたリトグラフによる絵付け法で、金やその他の色彩で模様が付けられています。こうして合理化されたシリーズ製品では、筆による絵付けが姿を消しました。磁器類に、ヨーゼフ=カール・クリンコシュの生産した銀のナイフ・フォークと、ロープマイヤー製のグラスが加わると、国家的ディナーのテーブルセットが完成します。最後の仕上げはナプキンです。「皇帝のひだ」と呼ばれる窪みには、新鮮なプチパンが置かれました。この芸術的なナプキンのたたみ方は、皇帝の臨席するディナーにのみ用いられ、宮廷の極秘として、代々選ばれた担当官にのみ口伝えで受け継がれました。このたたみ方は現在も、国王あるいは国家元首を迎える公式ディナーでのみ用いられます。たたみ方の秘密を知っているのも、たった2人の担当者のみです。
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Hofburg - ウィーン・ホーフブルク王宮:皇帝の住居、シシィ博物館、銀器コレクションBy Schloß Schönbrunn Kultur- und Betriebsges.m.b.H.