エリーザベト皇后はギリシャのコルフ島にヴィラを建て「アキレイオン」と名付け、現地への船旅には、大型ヨット「ミラマーレ」号を愛用しました。このヨットでは、アルパカ銀と呼ばれる銀メッキの食器セットが用いられていました。これは、1890年頃ベルンドルフのアルトゥール・クルップ商会で生産されていた通常のセットです。刻み込まれた盾の紋章と、皇帝の冠をつけたイルカのみが、注文者の身分を示しています。ショーケースの反対側には、この名高いイルカをあしらった品々が見られます。つまり、イルカの模様は、皇后のギリシャ滞在に用いられた製品の「ロゴ」となったのです。ここに展示されている別の食卓セットは、トリエステの銀細工師がアキレイオンのため制作したものです。