本エピソードでは、生活保護基準の大幅引き下げをめぐる「いのちのとりで裁判」の最新動向をわかりやすく解説します。 2026年9月29日、秋田・兵庫・佐賀・熊本の4訴訟における上告審弁論が最高裁判所第3小法廷で行われ、原告側は月額の生活扶助費から光熱水費を除くと1日の生活費がわずか1500円にしかならない過酷な生存実態を告発しました。過剰な減額によって食事や入浴すら制限され、人間としての尊厳が脅かされている生活保護利用者の切実な声が響くなか、弁護団は昨年の判決からさらに踏み込んだ国の責任追及と国家賠償の認定を求めています。 国家による裁量の範囲と、憲法25条が保障する「健康で文化的な最低限度の生活」の境界線はどこにあるのか。裁判中に多くの原告が世を去るなか、法廷で問われた生存権の本質と生活実態の乖離について、10月23日に予定される最高裁判決に向けた重要論点を整理してお届けします。