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ラジオ収録20220628
中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国の小学校教諭)
読解者・朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)
読解者 福留邦浩(国際関係学者)楠元純一郎(法学者)
中国語朗読 張智航
聴講 张晓良 張智航 劉凱戈
その晩れいのとほり家ぢゆうが茶の間に集つたときに私ははじめて自分がほんたうにびりつこけだといふことをいつてきかされた。
<れいのとおり→いつもの通り。茶の間→居間、リビング。いってきかされた→言って聞かす→言って話す>
那天晚上全家人和往常一样聚在茶室里的时候,我才听说自己其实是最后一名。
私は初めのうちこそかたくなに一番だといひはつてたものの近いころ先生から 脳の悪いお子さんにあまり無理なことはいはないがこれまでのやうではとても及第がさせられないから今度の試験にはもうすこし気をつけてもらひたい といふ注意があつたといふのをきいて私はわつと泣きだした。
<かたくなに→頑なに→物の道理がわからず、自分の主張を変えない頑固なこと。いいはってた→言い張ってた→周りの意見を聞かず、自分一人だけで強く主張すること。近いころ→最近。及第(きゅうだい)→進級するための試験に合格すること←→落第(らくだい)>
一开始我还坚称自己是第一,但家里人告诉我,老师最近的建议是“您家的小孩智力不太高,我不会对他要求太严格。可他再这样下去恐怕及格也要成问题了。这次考试希望您帮他好好准备”。听到这个,我“哇”地哭出了声。
私は永いあひだびりつこけだつた面目なさをいちどきに感じた。
<面目(めんぼく)→人に合わせる顔、対面、名誉、面子、面目躍如(めんぼくやくじょ)→世間の評価に値する活躍をして、名声や世間体がよりよくなるさま。>
终于尝到了长久以来吊车尾的难堪。
先生は私を脳の悪い子だと思つて休み放題に休ませ、いくらできなくても叱らなかつたのだ。私はやつぱしばかにされてたのだ。
<やっぱし→やっぱり、やはり、再確認したさま。>
原来老师以为我笨,才让我想缺课就缺课,任我做什么都不会批评一句。原来我是被人当成了傻子。
私だつてびりつこけの愧づべきことぐらゐは知つてゐる。
<愧(は)づべき→恥ずべき→恥ずかしいと思うのが当然な、慙愧(慚愧)の念。>
可再怎么傻,我也知道最后一名是一种耻辱。
ただいくら懶なまけても一番だと思へばこそ勉強しなかつたのだ。
<懶(なま)けても→怠けても→なすべきことをしない>
以前,我只以为自己再怎么偷懒也是第一名,才没有好好学习。
はやくさういつてくれさへすればおさらひもしたし、ずる休みもしなかつたのに。
<おさらい→復習。ずる休み→会社や学校などを、正当な理由がないのになまけて休むこと。>
如果早点告诉我真相,我肯定会用功温书,也不会缺课偷懒。
思へばみんなが怨めしい。
<思えば→よくよく考えてみると。怨めしい→恨みたくなる気持ち→怨む・恨む→相手の仕打ちに対する不満、不快、憎しみをいつまでも持ちつづける気持ち>
这样一想,我开始埋怨每一个人。
私は頭が沸きかへるほど上気して思ひだしては泣き思ひだしては泣きするのを伯母さんは貰ひ泣きしながら「泣かんでもええ、泣かんでもええ」といつて寐間へつれていつた。
<上気する→頭に血が上って、のぼせて、逆上すること。怒髪天を衝く(日) 怒髮衝冠(中)。もらい泣き→つられて泣くこと。寐間(ねま)→寝室>
我气得脑袋像煮沸了一样,一想到自己是最后一名就哭个没完。阿姨也心疼地陪我一起哭,她说着“不哭了,不哭了”,把我带进了卧室。
ラジオ収録20220628
中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国の小学校教諭)
読解者・朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)
読解者 福留邦浩(国際関係学者)楠元純一郎(法学者)
中国語朗読 張智航
聴講 张晓良 張智航 劉凱戈
その晩れいのとほり家ぢゆうが茶の間に集つたときに私ははじめて自分がほんたうにびりつこけだといふことをいつてきかされた。
<れいのとおり→いつもの通り。茶の間→居間、リビング。いってきかされた→言って聞かす→言って話す>
那天晚上全家人和往常一样聚在茶室里的时候,我才听说自己其实是最后一名。
私は初めのうちこそかたくなに一番だといひはつてたものの近いころ先生から 脳の悪いお子さんにあまり無理なことはいはないがこれまでのやうではとても及第がさせられないから今度の試験にはもうすこし気をつけてもらひたい といふ注意があつたといふのをきいて私はわつと泣きだした。
<かたくなに→頑なに→物の道理がわからず、自分の主張を変えない頑固なこと。いいはってた→言い張ってた→周りの意見を聞かず、自分一人だけで強く主張すること。近いころ→最近。及第(きゅうだい)→進級するための試験に合格すること←→落第(らくだい)>
一开始我还坚称自己是第一,但家里人告诉我,老师最近的建议是“您家的小孩智力不太高,我不会对他要求太严格。可他再这样下去恐怕及格也要成问题了。这次考试希望您帮他好好准备”。听到这个,我“哇”地哭出了声。
私は永いあひだびりつこけだつた面目なさをいちどきに感じた。
<面目(めんぼく)→人に合わせる顔、対面、名誉、面子、面目躍如(めんぼくやくじょ)→世間の評価に値する活躍をして、名声や世間体がよりよくなるさま。>
终于尝到了长久以来吊车尾的难堪。
先生は私を脳の悪い子だと思つて休み放題に休ませ、いくらできなくても叱らなかつたのだ。私はやつぱしばかにされてたのだ。
<やっぱし→やっぱり、やはり、再確認したさま。>
原来老师以为我笨,才让我想缺课就缺课,任我做什么都不会批评一句。原来我是被人当成了傻子。
私だつてびりつこけの愧づべきことぐらゐは知つてゐる。
<愧(は)づべき→恥ずべき→恥ずかしいと思うのが当然な、慙愧(慚愧)の念。>
可再怎么傻,我也知道最后一名是一种耻辱。
ただいくら懶なまけても一番だと思へばこそ勉強しなかつたのだ。
<懶(なま)けても→怠けても→なすべきことをしない>
以前,我只以为自己再怎么偷懒也是第一名,才没有好好学习。
はやくさういつてくれさへすればおさらひもしたし、ずる休みもしなかつたのに。
<おさらい→復習。ずる休み→会社や学校などを、正当な理由がないのになまけて休むこと。>
如果早点告诉我真相,我肯定会用功温书,也不会缺课偷懒。
思へばみんなが怨めしい。
<思えば→よくよく考えてみると。怨めしい→恨みたくなる気持ち→怨む・恨む→相手の仕打ちに対する不満、不快、憎しみをいつまでも持ちつづける気持ち>
这样一想,我开始埋怨每一个人。
私は頭が沸きかへるほど上気して思ひだしては泣き思ひだしては泣きするのを伯母さんは貰ひ泣きしながら「泣かんでもええ、泣かんでもええ」といつて寐間へつれていつた。
<上気する→頭に血が上って、のぼせて、逆上すること。怒髪天を衝く(日) 怒髮衝冠(中)。もらい泣き→つられて泣くこと。寐間(ねま)→寝室>
我气得脑袋像煮沸了一样,一想到自己是最后一名就哭个没完。阿姨也心疼地陪我一起哭,她说着“不哭了,不哭了”,把我带进了卧室。
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