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ラジオ収録20220719
「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎
OP「水魚の交わり」、INTER1「日の出の唄」、INTER2「大医精誠」、ED 「遺伝子の舟」
中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国大慶の小学校教諭)
読解者・朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)
読解者 福留邦浩(国際関係学者)楠元純一郎(法学者)
中国語朗読 刘耀鸿
聴講 张晓良 張智航 劉凱戈
あるときちよつぺいがなにかのことで仲間はづれにされて 猿面冠者 猿面冠者 とからかはれ真赤になつてひつ掻きまはつてたが、多勢に無勢でたうとう泣きだして机につつぷしてしまつた。
<仲間はづれ→仲間はずれ→仲間外れ→仲間から遠ざけられた人、仲間に入れてもらえない人。猿面冠者→猿に似た顔の若者、若い頃の豊臣秀吉。揶揄(からか)われて→困らせられたり怒らせられたりして面白がられる。引っ掻き回す→乱暴にかきまわすこと。多勢に無勢(たぜいにぶぜい)→相手が大人数であるのに対して少人数で勝ち目がないこと。つつぷす→突っ伏す→下向きに動かして低めるの強調表現>
有段时间,长呸因为一点小事被朋友们排挤。大家都取笑他“小猴子脸,小猴
子脸”。他满脸通红地追赶这样叫他的人,却因为寡不敌众,无奈地趴在桌上哭了
起来。
それを見た私はいきなりわいわい囃したててる群のなかへはひつて 今後決してちよつぺいのことを猿面冠者といつてはならん といふ厳命をくだした。で、爾来彼は猿面の汚名をまぬかれた。これははじめて学校へあがつたときの赤い実のことを忘れないで聊か恩がへしをしたのである。
<囃(はや)し立てる→→盛んに冷やかしたり褒めたりすること。爾来(じらい)→それ以来。汚名を免れる→不名誉でなくなる、汚名返上、名誉挽回。聊か(いささか)→ほんの少し、僅(わず)かに。恩返し→恩に報いること、報恩。>
我见此情景,马上站到哇哇吵嚷着的人群当中,严厉地命令大家今后绝对不能再这样叫长呸。从此以后,再也没有人叫他猴子脸了。其实我这样做,是念在自己刚来上学时,他曾送过我一串红色的果实。帮他解围,算是报了当年的恩情。
岩橋はこのじぶんも相変らず弱い者いぢめの張本で女の生徒にわるさばかりしてゐた。
<じぶん→時分。弱い者いじめ→平成25年9月に施行「いじめ防止対策推進法」上の「いじめ」の定義、「児童等に対して,当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)。張本→ちょうほん→張本人→悪事などを企てた首謀者。わるさ→悪戯(いたずら)。
岩桥依然和以前一样,是欺凌弱小的首领,净挑女生来捉弄。
ある日いつものとほり先生に引率されてすかんぽ山へ運動にいつたときに彼はひとり藪のなかへはひつて一所懸命犬じらみをとつてるので またなにかいたづらをするな と思つてたら、やがて両方の手にいつぱい犬じらみを握つて武智光秀といふみえで眼玉を光らせながら出てきた。
<すかんぽ→山菜の一種、正式名称はイタドリ。犬じらみ→ここでは、犬に寄生する翅をもたない小さな吸血昆虫ではなく、衣服にくっつきやすい植物の種のこと。みえで→自分を誇示したポーズ、見得を切る。>
有一天,老师照旧带同学们去酸模山上运动。他一个人钻进密林里,一个劲儿地摘山蚂蟥。我心想他不知又要捣什么乱,没多久,只见他双手抓满那些带刺的东西,摆出一副武智光秀的派头,两眼放光地从林子里走了出来。
ラジオ収録20220719
「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎
OP「水魚の交わり」、INTER1「日の出の唄」、INTER2「大医精誠」、ED 「遺伝子の舟」
中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国大慶の小学校教諭)
読解者・朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)
読解者 福留邦浩(国際関係学者)楠元純一郎(法学者)
中国語朗読 刘耀鸿
聴講 张晓良 張智航 劉凱戈
あるときちよつぺいがなにかのことで仲間はづれにされて 猿面冠者 猿面冠者 とからかはれ真赤になつてひつ掻きまはつてたが、多勢に無勢でたうとう泣きだして机につつぷしてしまつた。
<仲間はづれ→仲間はずれ→仲間外れ→仲間から遠ざけられた人、仲間に入れてもらえない人。猿面冠者→猿に似た顔の若者、若い頃の豊臣秀吉。揶揄(からか)われて→困らせられたり怒らせられたりして面白がられる。引っ掻き回す→乱暴にかきまわすこと。多勢に無勢(たぜいにぶぜい)→相手が大人数であるのに対して少人数で勝ち目がないこと。つつぷす→突っ伏す→下向きに動かして低めるの強調表現>
有段时间,长呸因为一点小事被朋友们排挤。大家都取笑他“小猴子脸,小猴
子脸”。他满脸通红地追赶这样叫他的人,却因为寡不敌众,无奈地趴在桌上哭了
起来。
それを見た私はいきなりわいわい囃したててる群のなかへはひつて 今後決してちよつぺいのことを猿面冠者といつてはならん といふ厳命をくだした。で、爾来彼は猿面の汚名をまぬかれた。これははじめて学校へあがつたときの赤い実のことを忘れないで聊か恩がへしをしたのである。
<囃(はや)し立てる→→盛んに冷やかしたり褒めたりすること。爾来(じらい)→それ以来。汚名を免れる→不名誉でなくなる、汚名返上、名誉挽回。聊か(いささか)→ほんの少し、僅(わず)かに。恩返し→恩に報いること、報恩。>
我见此情景,马上站到哇哇吵嚷着的人群当中,严厉地命令大家今后绝对不能再这样叫长呸。从此以后,再也没有人叫他猴子脸了。其实我这样做,是念在自己刚来上学时,他曾送过我一串红色的果实。帮他解围,算是报了当年的恩情。
岩橋はこのじぶんも相変らず弱い者いぢめの張本で女の生徒にわるさばかりしてゐた。
<じぶん→時分。弱い者いじめ→平成25年9月に施行「いじめ防止対策推進法」上の「いじめ」の定義、「児童等に対して,当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)。張本→ちょうほん→張本人→悪事などを企てた首謀者。わるさ→悪戯(いたずら)。
岩桥依然和以前一样,是欺凌弱小的首领,净挑女生来捉弄。
ある日いつものとほり先生に引率されてすかんぽ山へ運動にいつたときに彼はひとり藪のなかへはひつて一所懸命犬じらみをとつてるので またなにかいたづらをするな と思つてたら、やがて両方の手にいつぱい犬じらみを握つて武智光秀といふみえで眼玉を光らせながら出てきた。
<すかんぽ→山菜の一種、正式名称はイタドリ。犬じらみ→ここでは、犬に寄生する翅をもたない小さな吸血昆虫ではなく、衣服にくっつきやすい植物の種のこと。みえで→自分を誇示したポーズ、見得を切る。>
有一天,老师照旧带同学们去酸模山上运动。他一个人钻进密林里,一个劲儿地摘山蚂蟥。我心想他不知又要捣什么乱,没多久,只见他双手抓满那些带刺的东西,摆出一副武智光秀的派头,两眼放光地从林子里走了出来。
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