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我らの文学127 中勘助『銀の匙』54(前編44④)>
ラジオ収録20220823
「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、INTER1「日の出の唄」、INTER2「大医精誠」、ED 「遺伝子の舟」
司会 楠元純一郎
中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国大慶の小学校教諭)→サマー休暇中
中国語翻訳 張暁良
読解者・朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)
読解者 福留邦浩(国際関係学者)
中国語朗読 刘耀鸿
聴講 张晓良 張智航 劉凱戈
二人はつぼめた膝に手をのせ腰をかがめて跳ねあるく。
<つぼめた→つぼめる→窄める→開いたものを閉める。かがめて→屈めて→折り曲げて>
� � � � � � 我们双膝并拢,手放在膝盖上,弯着腰跳着往前走。
さんざくたびれてる足は二つ三つ跳ねるうちにまつたく弾力を失つて思はずころころと尻餅をつくのをそれがをかしいといつてまた笑ひこける。
<さんざ→さんざん→ひどく、甚だしく、思いのまま好き勝手に。尻餅をつく→倒れて尻を地につけること。をかしい→おかしい→可笑しい→普通と違っていて笑いたくなる様。笑ひこける→笑い転げる、ひどく笑う>
已经很累的双脚,跳上两三下就怎么也跳不动了,不觉坐了一个屁股蹲儿,看到对方的模样觉得好笑,就又捧腹大笑。
そんなにして二人とも家から呼ばれるまではなにもかも忘れて遊びにふけつてるが、ききわけのいいお蕙ちやんはどんなときでも「お嬢様もうお帰りあそばせ」と呼ばれると「はい」とすなほに返事をして、帰りともない様子はしながらさつさと帰つてゆく。
<耽(ふけ)っている→熱中している、夢中になっている。ききわけのいい→聞き分けのいい→道理をよく理解している、物分かりがいい。お帰りあそばせ→遊ばせ→「する」の尊敬表現の補助動詞→「なさいませ」→貴婦人の用語、「御免あそばせ」「お出かけあそばせ」。帰りともない→帰りたくもない。さっさと→素早く>
就这样玩到忘乎所以,直到家里人叫我们回家。阿蕙很听话,无论什么时候,只要家人喊道:“小姐,快回家吧!”她就乖乖答一声“好”,明明很不情愿,还是马上回家了。
別れるときにはあすの遊びの誓ひのために小指をからめあつて指のぬけるほど指つきりをし、もしか嘘をつけばこの指が腐つてしまふ といふのを そんなこと と思ひながらもなんだか恐しいやうな気がする。
<「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ます」、げんまん(拳万)→約束を破ったら一万回、拳骨(げんこつ)で殴るぞ!>
道别的时候,我们发誓明天还要一起玩。两根小手指紧紧地钩在一起,用力到手指头都要掰断了似的。我们还宣誓“如果说谎,这根手指就会烂掉”。现在想起这些儿时的约定,不觉有些后怕。
我らの文学127 中勘助『銀の匙』54(前編44④)>
ラジオ収録20220823
「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、INTER1「日の出の唄」、INTER2「大医精誠」、ED 「遺伝子の舟」
司会 楠元純一郎
中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国大慶の小学校教諭)→サマー休暇中
中国語翻訳 張暁良
読解者・朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)
読解者 福留邦浩(国際関係学者)
中国語朗読 刘耀鸿
聴講 张晓良 張智航 劉凱戈
二人はつぼめた膝に手をのせ腰をかがめて跳ねあるく。
<つぼめた→つぼめる→窄める→開いたものを閉める。かがめて→屈めて→折り曲げて>
� � � � � � 我们双膝并拢,手放在膝盖上,弯着腰跳着往前走。
さんざくたびれてる足は二つ三つ跳ねるうちにまつたく弾力を失つて思はずころころと尻餅をつくのをそれがをかしいといつてまた笑ひこける。
<さんざ→さんざん→ひどく、甚だしく、思いのまま好き勝手に。尻餅をつく→倒れて尻を地につけること。をかしい→おかしい→可笑しい→普通と違っていて笑いたくなる様。笑ひこける→笑い転げる、ひどく笑う>
已经很累的双脚,跳上两三下就怎么也跳不动了,不觉坐了一个屁股蹲儿,看到对方的模样觉得好笑,就又捧腹大笑。
そんなにして二人とも家から呼ばれるまではなにもかも忘れて遊びにふけつてるが、ききわけのいいお蕙ちやんはどんなときでも「お嬢様もうお帰りあそばせ」と呼ばれると「はい」とすなほに返事をして、帰りともない様子はしながらさつさと帰つてゆく。
<耽(ふけ)っている→熱中している、夢中になっている。ききわけのいい→聞き分けのいい→道理をよく理解している、物分かりがいい。お帰りあそばせ→遊ばせ→「する」の尊敬表現の補助動詞→「なさいませ」→貴婦人の用語、「御免あそばせ」「お出かけあそばせ」。帰りともない→帰りたくもない。さっさと→素早く>
就这样玩到忘乎所以,直到家里人叫我们回家。阿蕙很听话,无论什么时候,只要家人喊道:“小姐,快回家吧!”她就乖乖答一声“好”,明明很不情愿,还是马上回家了。
別れるときにはあすの遊びの誓ひのために小指をからめあつて指のぬけるほど指つきりをし、もしか嘘をつけばこの指が腐つてしまふ といふのを そんなこと と思ひながらもなんだか恐しいやうな気がする。
<「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ます」、げんまん(拳万)→約束を破ったら一万回、拳骨(げんこつ)で殴るぞ!>
道别的时候,我们发誓明天还要一起玩。两根小手指紧紧地钩在一起,用力到手指头都要掰断了似的。我们还宣誓“如果说谎,这根手指就会烂掉”。现在想起这些儿时的约定,不觉有些后怕。
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