今回は、第15話「車の設計からの着想」について
お話ししました。
第1話と第2話で語ったように、私が長年二足の草鞋で
2つの仕事を掛け持ちしていたのですが、
車の設計が自分の進むべき方向を決めるきっかけと
なりました。
最初は家具設計の経験しかありませんでしたが、
思い切って車の設計に挑戦しました。
車に関する知識はゼロからのスタートで、
研修では必死に勉強しましたが、
後になって実際の仕事では現場で学ぶことが
重要だと気づきました。
初めての仕事はトラックのシャシ周りの配管設計で、
最初は地味に感じましたが、
これを通じて車全体の機能を理解できるようになり、
前向きに取り組むことができました。
設計においては、機能性や実用性を重視しながらも、
美しいフォルムを目指すというポリシーを持って
臨みました。
設計の仕事は、単に3Dモデルを作成するだけでなく、
他部署との調整や高いコミュニケーション能力も
求められます。
特に、男性主体の自動車業界では、強い意見を通す
ためには説得力を持つことが重要でした。
試行錯誤の中で、設計した部品が車に組み込まれる
瞬間の達成感は、デザインとはまた異なる喜びを
感じさせてくれました。
最終的に、この経験が私のデザインキャリアに
大いに役立ち、設計とデザインの両方を学べたことは
今もmeecheeの仕事に活かされています。
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