第29話では、20年前に行ったサンフランシスコに
ある「ザナドゥ・ギャラリー」についてお話ししました。
ユニオンスクエア近く、77年前に建てられたこの建築は、
フランク・ロイド・ライトの設計。
細長いローマンブリック、エントランス側の壁は
窓のない壁面にスリットを使った採光。
内部には、のちのグッゲンハイム美術館の構想へ
とつながる螺旋スロープがあり、光や視線、
動きが連続して展開する設計。
小さな建物ながら、細部に至るまでライトの
哲学が凝縮されています。
時間を重ねることで深みを増す素材の魅力を
改めて感じました。
次回は茅ヶ崎市美術館の「うつわの彩り」展に
ついて。どうぞお楽しみに。
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