5分 de ヒストリー ~歴史・世界史・日本史・学び直し/クロノ

#159【通史】世界史⑧中世ヨーロッパの発展11:教皇権の衰退


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教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第143回目は「教皇権の衰退」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。


◇オリジナル基本

十字軍の失敗、封建社会の衰退と王権の伸長で教皇の権威が揺らぎ始める。14世紀初頭、教皇ボニファティウス8世は聖職者への課税問題でイギリスとフランスの国王と争い、身柄を捕らえられた。間もなく釈放されるが屈辱のうちに死ぬ。これをアナーニ事件とよぶ。


その後、フランス王のフィリップ4世は教皇庁を南フランスの都市アヴィニョンに移し、教皇は監視下におかれ、教皇のバビロン捕囚と呼ばれた。約70年後に教皇がローマに戻ると、今度はアヴィニョンにフランスに支持されている教皇が立ち、両者が正統性を主張した。これを教会大分裂(大シスマ)とよび、教皇の権威は失墜し、教会の堕落・腐敗が進んだ。

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