5分 de ヒストリー ~歴史・世界史・日本史・学び直し/クロノ

#167【通史】世界史⑧中世ヨーロッパの発展19:イベリア半島


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教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第150回目は「スペイン王国の誕生」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。


◇オリジナル基本

イベリア半島では8世紀以降、長くイスラームの支配が続いた。その始まりは、711年にウマイヤ朝がイベリア半島へ侵入し、西ゴート王国を滅ぼしたことにある。この征服によって、イベリア半島の大部分はイスラーム教徒の支配下に置かれ、以後、数世紀にわたってイスラーム勢力とキリスト教勢力が併存する地域となっていく。


これに対して、北部に残ったキリスト教徒勢力は、カスティリャ王国やアラゴン王国を中心に、失われた領土を回復しようとする動きを強めていった。この国土回復運動は、後に「レコンキスタ」と呼ばれることになる。


12世紀には、カスティリャ王国から独立したポルトガル王国も加わり、キリスト教勢力は次第に南へと進出していった。そして15世紀、カスティリャ王女イサベルとアラゴン王子フェルナンドの結婚を契機に、両王国の領国が実質的に合併され、スペイン王国が成立する。スペイン王国は1492年、イベリア半島最後のイスラーム国家であったナスル朝の都グラナダを陥落させ、ここに700年以上に及んだレコンキスタは完了した。


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