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118(後編7⑤)>
ラジオ収録202400911
「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 楠元純一郎 中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国大慶の小学校美術教諭)朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)読解者 福留邦浩(国際関係学博士)
その泣き顔をかくすために一所懸命足もとをみつめながら四五軒まばらに並んでる藁屋のなかのひとつにはひる。
<まばらに→数が少なく、間が空いていること。藁屋(わらや)→藁ぶきの家。>
因为不想被人看到我哭,我只好低头拼命地看着脚尖,走进稀稀落落并排着的四五间茅草屋中的一间。
そこは網を貸したり釣道具を売つたりする家で、日にやけた畳のうへにいろいろに塗りわけられた徳利形、椎の実形、円形の泛子、糸巻、釣竿などがならんでゐる。
<徳利(とっくり)→日本酒を入れる首が細く、下が太い容器。椎の実(しいのみ)→食用の木の実。泛子(うき)→魚釣りの道具で餌を一定の水深に垂らし、魚が餌を突けばその様子がわかるもの。釣竿(つりざお)>
这户人家租借渔网,还售卖一些钓鱼用具。被阳光晒褪了颜色的榻榻米上摆着很多东西:有涂成各种颜色的浮标—酒瓶形状的、橡子形状的、圆形的,还有卷线、钓竿等。
庭先を流れてゆく溝にはめだかや蝦が泳ぎ、畦道にはひよろひよろと櫟くぬぎの若木がならび、青田の末は丘をかになつてまつ黒な森がどこまでもつづいてゆく。
<めだか→小型観賞魚。蝦(えび)。畦道(あぜみち)→田んぼと田んぼの間の細い道。櫟(くぬぎ)の木→ブナ科の落葉高木で「どんぐり」はその実>、丘(おか)→小高い土地。
院子前面的水沟里有青鳉鱼和虾儿游弋,田间小路上稀疏地种着几棵麻栎,田野尽头连着山丘,漆黑的森林仿佛无边无际。
兄は網をもち、私はびくをさげ、二人とも跣になつて滝の横手から崖をおりてむかふ岸の窪いところをあさつてあるく。
<びく→ 魚釣りで獲った魚を入れる籠。跣(はだし)→足に履き物を何も履いていない状態。窪い(くぼい)→周りより低くなり、凹(へこ)んでいるところ。漁(あさ)って→獲物を探し求めて>
哥哥拿着渔网,我提着鱼篓,两个人赤着脚从瀑布旁边走下山崖,朝对岸低洼的地方摸索着走。
兄はこなひだまで瓢箪なりにしかならなかつた網が円くひろがるやうになつたといつてほくほくしてるけれどそんなこと面白くもない。
<こなひだ→この間→先日。瓢箪なり→瓢箪状に。ほくほく→嬉しさを隠しきれない様。>
哥哥之前一直撒不好网,总是把网撒成葫芦状,刚学会撒成圆形不久,正在兴头上。可这对我来说却没什么意思。
118(後編7⑤)>
ラジオ収録202400911
「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 楠元純一郎 中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国大慶の小学校美術教諭)朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)読解者 福留邦浩(国際関係学博士)
その泣き顔をかくすために一所懸命足もとをみつめながら四五軒まばらに並んでる藁屋のなかのひとつにはひる。
<まばらに→数が少なく、間が空いていること。藁屋(わらや)→藁ぶきの家。>
因为不想被人看到我哭,我只好低头拼命地看着脚尖,走进稀稀落落并排着的四五间茅草屋中的一间。
そこは網を貸したり釣道具を売つたりする家で、日にやけた畳のうへにいろいろに塗りわけられた徳利形、椎の実形、円形の泛子、糸巻、釣竿などがならんでゐる。
<徳利(とっくり)→日本酒を入れる首が細く、下が太い容器。椎の実(しいのみ)→食用の木の実。泛子(うき)→魚釣りの道具で餌を一定の水深に垂らし、魚が餌を突けばその様子がわかるもの。釣竿(つりざお)>
这户人家租借渔网,还售卖一些钓鱼用具。被阳光晒褪了颜色的榻榻米上摆着很多东西:有涂成各种颜色的浮标—酒瓶形状的、橡子形状的、圆形的,还有卷线、钓竿等。
庭先を流れてゆく溝にはめだかや蝦が泳ぎ、畦道にはひよろひよろと櫟くぬぎの若木がならび、青田の末は丘をかになつてまつ黒な森がどこまでもつづいてゆく。
<めだか→小型観賞魚。蝦(えび)。畦道(あぜみち)→田んぼと田んぼの間の細い道。櫟(くぬぎ)の木→ブナ科の落葉高木で「どんぐり」はその実>、丘(おか)→小高い土地。
院子前面的水沟里有青鳉鱼和虾儿游弋,田间小路上稀疏地种着几棵麻栎,田野尽头连着山丘,漆黑的森林仿佛无边无际。
兄は網をもち、私はびくをさげ、二人とも跣になつて滝の横手から崖をおりてむかふ岸の窪いところをあさつてあるく。
<びく→ 魚釣りで獲った魚を入れる籠。跣(はだし)→足に履き物を何も履いていない状態。窪い(くぼい)→周りより低くなり、凹(へこ)んでいるところ。漁(あさ)って→獲物を探し求めて>
哥哥拿着渔网,我提着鱼篓,两个人赤着脚从瀑布旁边走下山崖,朝对岸低洼的地方摸索着走。
兄はこなひだまで瓢箪なりにしかならなかつた網が円くひろがるやうになつたといつてほくほくしてるけれどそんなこと面白くもない。
<こなひだ→この間→先日。瓢箪なり→瓢箪状に。ほくほく→嬉しさを隠しきれない様。>
哥哥之前一直撒不好网,总是把网撒成葫芦状,刚学会撒成圆形不久,正在兴头上。可这对我来说却没什么意思。
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