1996年9月7日、ラズベガスの交差点で2パックは撃たれた。そしてその6日後、ネバダ州のユニバーシティメディカルセンターで、息を引き取った。事件から25年が経とうとしている今でも、殺人事件の真相は闇のまま、いくつものドキュメンタリー番組や、説が浮上したが、逮捕者には至っていない。

ザ・サン紙によると、事件直後に殺人の疑いをかけられていた、オーランド・アンダーソンの伯父にあたる、ドゥウェーン・デイビスが、2パック銃殺の共犯者であると自白したにも関わらず、警察が自ら捜査を中止したと報じた。

ラズベガスメトロ警察の情報筋によると、2018年に癌と診断されたデイビス氏をこれ以上取り調べするのは、”時間の無駄”、であると捜査を打ち切りにしたとしている。

ギャング抗争の多くは、組の掟として主犯者が口を割らないケースが多く、一般の捜査よりも難航するため、警察としても長引く事件は国民の税金の無駄遣いであり、ラズベガスには今でも多くの未解決な重罪事件があり、すべてを捜査する人員が足りていないの現状である。

2パックが撃たれたあと、意識を失う前に最後に語った言葉が、救急応対をしていた警察官に向けて、”ファック・ユー”、であったというのは有名な話である。なんとも2パックらしい最期の言葉だが、死後から25年が経っても、犯人を見つけられない警察に対して、この為体を予言するような言葉であったのかもしれない。