翻訳文学試食会

#39 ヘラ・S・ハーセ「ウールフ、黒い湖」〜某世界文学全集が取りこぼした佳品


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【この作品が入っている本】ヘラ・S・ハーセ『ウールフ、黒い湖』(國森由美子訳、作品社、2017年)


【作家のプロフィール】1918年2月2日、旧オランダ領東インド・バタヴィア(現インドネシア共和国ジャカルタ)生まれ。父親の仕事の関係で20歳までを同地で過ごす。1938年、大学進学のため単身オランダへ渡り、アムステルダムで生活を開始。翌年第二次世界大戦が勃発、1940年5月からはナチスドイツ占領下となった同地で暮らしつつ、演劇を学び、さまざまな文芸活動を始めた。戦後1948年のオランダ全国読書週間の際に刊行された『ウールフ、黒い湖』が大反響を呼び、新進作家ハーセの名はオランダ国内に一気に知れ渡った。その後60余年に及ぶ長い作家生活の中で、劇作、詩作も含め、長篇歴史小説、少女時代を過ごした東インドを題材とした小説や現代小説、自伝的エッセイ、文芸評論を多数執筆、戦後オランダ文学を代表する文豪となった。2011年9月29日、アムステルダムの自宅にて永眠。享年93。(本書の著者略歴より)


【今回のトピック】

・そこにオリエンタリズムはないか

・植民地2世と現地語の問題

・「故郷喪失=故郷変容」の物語として


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翻訳文学試食会By 翻訳文学試食会実行委員会