Bespokemaker presents 屋根裏談義に腕が鳴るっ!

#44 | 2024年 思い出に残る、お仕立てポロポロ


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Step 44針 - 今回は、TAILOR SECOND HOUSE で昨年ご依頼を賜った、思い出深いお仕立て案件を、感謝を込めながら回想いたします。


買い付けエピソードや、職人・中野の好み、お客様のご要望などを交えつつ、セカンドハウスの空気感をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。


時にお嫁に行く服地に後ろ髪を引っ張られ、禿げるのではないかと断腸の思いで…


というのは冗談ですが、お客様が喜ぶ顔を想像するのが、この仕事の醍醐味とも言えます。


皆様はどんな注文紳士服がお好みですか?

ぜひコメント欄・お便りでお聞かせ下さい。


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🎙️この番組は、ビスポークメーカーの2人が、製造業の背景を紐解きながら、職人の葛藤や技術とファッション、時に笑いを追求するトークコンテンツです。


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📮お悩みやご質問など、お便りをURLからお気軽にご連絡下さい。


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【 お便りフォーム 】


https://forms.gle/jkJUZBCPYstQvABP8


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【 番組パーソナリティ 】


🪡TAILOR SECOND HOUSE 中野 俊


https://second-house.tokyo


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🔨Shoedesign & Shoemaking When

小林 晃太


https://www.s-when.com


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【 専門用語集 】


︎ ◼︎ 杢糸(もくいと)


→ 単糸を作る段階で、複数色の原毛から紡いで作った1本の糸(単糸)を杢糸と呼ぶ。

この糸を使用して織り上げた生地は、例え無地の仕上がりだとしても、複雑な色味が面に奥行き感を演出し、仕立て上がりにおいても、表情が豊かなプロダクトの一因となる


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◼︎ イセ(動詞:イセる・イサる)


→ パターン(パーツ)とパターンが縫い合わさる線に置いて、一方のパーツが相手のパーツより距離の長い生地を同じ距離になるように縫い合わせる技法・アイロンワーク


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◼︎ 殺す(または、潰す)


→ 例えば、イセ込んだ肩線において、距離が長い一方の生地が波打つ状態を、アイロンワークで殺し(潰し)、イセが一見では分からない見た目に仕上げる技法


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◼︎ “シティ” と “カントリー”


→ メンズドレスの業界では、世界観を表現するための尺度(物差し)にこの言葉がポピュラーです。これは生地の表現だけでなく、衣服などのプロダクトでも使用する言い回し。

“シティ” は都会的であり、”カントリー” は郊外(田舎)を指す。しかしカントリーとは、古くは貴族の所有地・避暑地であった為、現代で言うところの田舎臭いとは意味合いが違う。

貴族階級が嗜むスポーツ(例えば、テニスやゴルフなど)をコンセプト・ソースとし、現代解釈としては、ドレスとカジュアルをミックスしたルックやテイストに対し、 “スポーティ” とうい言葉で表現しています


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◼︎ “ミル” と “マーチャント”


→ 服地の生地ブランドには、そのブランド(メーカー)が実際に織機を保有し、生地を織る製造を内製化している会社を “ミル” と呼ぶ。

”マーチャント” とは商社とも翻訳され、生地の企画や原毛の調達、織り組織のデザインなどを担当することもある会社の呼称。どちらにも企業体(ブランド)としての強みがあり、服地の世界の奥深くも面白い一因と言える

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