Step 54針 - 前半では、袖付けを行う上で重要な "地の目" について、製図の話しを交えてお届けしました。
後半は縫製編です。曲線の多いアームホールこと、峠をどう攻略するか?
そして話題は、"マニカカミーチャ" や "ナチュラル" などの袖付の技法について展開していきます。
笑いを交えた職人2人の掛け合いもぜひお楽しみ下さい。
HPで画像を交えて型紙の解説を公開していますので、併せてご覧下さい。
https://second-house.tokyo/journal/6973/
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🎙️この番組は、ビスポークメーカーの2人が、製造業の背景を紐解きながら、職人の葛藤や技術とファッション、時に笑いを追求するトークコンテンツです。
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【 番組パーソナリティ 】
🪡TAILOR SECOND HOUSE 中野 俊
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🔨Shoedesign & Shoemaking When 小林 晃太
https://www.s-when.com
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【 専門用語集 】︎
◾︎ 型紙(かたがみ)
→ 洋服の設計図の事。
クライアントの寸法やデザインに応じて型紙のパーツ数や形が変化する。
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◼︎ 地の目(ぢのめ)
→ 織物の生地において、縦糸と横糸の碁盤の目のことを指す言葉。
この地の目が歪まず整っている状態が、シルエットを美しくみせる要素となる。
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◼ ︎ イセ(動詞:イセる・イサる)
→ ぶつかり合うパーツとパーツの距離を意図的に片方だけを長くする手法。
相手より長い距離の生地を、同じ距離になるように縫い合わせる技術・アイロンワークも必要となる。
イセによって着心地や見た目の印象にも大きく寄与する。
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◼︎ 殺す(または、潰す)
→ 例えばイセ込んだ肩線において、距離が長い一方の生地が波打つ状態をアイロンワークで殺し、イセが分からない見た目に仕上げる技法。
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◼ ︎ BESPOKE:ビスポーク
→ フルオーダーと同義語。英語圏での標準語。
お客様の体型・ご要望を踏まえた型紙(パターン)設計からワンオフで製作する注文紳士服。
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◼ ︎ Manica della camicia :マニカカミーチャ
→ イタリア語でマニカ(袖)、カミーチャ(シャツ)を指す言葉。
袖山が肩の下に潜る袖付の技法で、なだらかな肩線が見た目にも柔らかい印象を加え、一つのジャンルとして確立している。