Bespokemaker presents 屋根裏談義に腕が鳴るっ!

S2 #64 後半 | ミルとマーチャントの世界・ふしぎ発見! 【 補足回 】


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Step 64針 - 先週配信しましたトークテーマの後半回。


体調不良から回復した中野が、先週回を挽回すべく、リスナー様 & 消費者目線に立ち返り、番組コンセプトでもある『 製造業の背景を分かりやすく、そして面白く! 』を目指し、深掘りをお届けします。



服地の生産背景では、重要なキーワードであるミルとマーチャント。


Mill:ミル = 織物工場
Merchant:マーチャント = 生地商社


それぞれの良さは、生地ブランドごとの特徴・魅力の源泉とも言え、オーダースーツを楽しむ上で、ぜひ知って頂きたい言葉でもあります。


服地業界の深淵に向け、ご一緒に世界ふしぎ発見をお楽しみ下さい!


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🎙️この番組は、ビスポークメーカーの2人が、製造業の背景を紐解きながら、職人の葛藤や技術とファッション、時に笑いを追求するトークコンテンツです。


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【 番組パーソナリティ 】


🪡TAILOR SECOND HOUSE

中野 俊


https://second-house.tokyo


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🔨Shoedesign & Shoemaking When

小林 晃太


https://www.s-when.com


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【 専門用語集 】︎


◾︎ Mill:ミル(織物工場)


→ 自社で生地を織るための設備を保有し、生産を行う企業・メーカー。

私がテーラーという立場が故かもしれませんが、蓄積された経験と技術でモノ作りを行う製造業のミルは、マーケティングで手を替え品を替えたビジネスを展開しにくい特徴があると感じます。


また、スーツ産業が縮小すると、これに比例して企業数が縮小する傾向にあるのがミルとも言えます。

製造業という事業形態から多額の設備投資が必要になるため、縮小傾向に一度乗ってしまうと、再興に時間が必要となり、ブランドは違えども織っているメーカーは一緒というケースが多発する。


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◾︎ Merchant:マーチャント(生地商社)


→ ミルがモノ作りのプロならば、マーチャントは商品企画のプロと言えます。
マーケットインの発想で商品を供給する役割もあれば、トレンドセッターとしてプロダクトアウトの側面も持ち合わせており、ブランド育成においても企業の強みが垣間見える。

上記の背景を基にして、マーチャントが企画した商品をミルに発注を行うことで、両陣営の魅力が活かされた商品が生まれる関係とも言えます。

マーチャントの社内にテキスタイルデザイナーが在籍することも多々あり、ファブレスのメーカーと呼ぶ事も出来ます。


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