セーター首相など政府関係者は政策金利の引き下げがタイにとってプラスになるとしてたびたび利下げの要望を口にしているが、カシコン銀行傘下のカシコン・リサーチセンター（Ｋリサーチ）はこのほど、４月10日に開かれるタイ中央銀行の金融政策委員会（MPC）において、バーツ安への懸念が強まる中で政策金利が引き下げられる可能性は低いとの見方を示した。Ｋリサーチの調査・銀行・金融部門の責任者、カンチャナ氏は、「Ｋリサーチとしてはカシコン銀行同様、経済状況が前回のMPCが開かれたときに比べて大きく変化していないので次回のMPCでは政策金利は据え置きになると考えている」と説明した。現在の政策金利は過去10年で最も高い2.5％となっている。