僕に帰る

#62 僕は今も旅をしている


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「人間と人間との間のやさしさ」は中学二年生の期末試験で書いた作文である。
僕が通っていた学校は当時作文に力を入れていたらしい。
期末試験では作文を書く時間が設けられていたが、
恐らく多くの生徒がそんな時間はいらないから早く帰らせろと思っていたと思われる。
この作文は「短編小説を書く。」がテーマだった。
ただし台詞を挿入してはならないという制約があった。
あらかじめテーマは発表されているとは言え、
他の試験勉強で忙しい生徒が果たして準備してくるだろうか。
僕は恐らく開始5分前くらいに思いついたものを書いたと思われる。
制限時間60分で800文字。
勢いで書いたものが何故か評価されて年度末に発行される全校作文集に掲載された。
引っかかったのは後にも先にもこの一回である。
恐らく短編小説だったため、
好き勝手書けることが大きかったと思われる。
正しい意見や考えを記載する作文はまあ評価が低かった。
僕はずっと空想の世界にいる。
どうして旅をしているのか、
ひとりなのか、
父親だったのか、
当時すでにうっすら自覚していた自分のセクシャリティは何がしか起因しているのだろうか。
ないと思うが無意識にあったのかも知れない。
そして僕は実世界において今どうなのだろう。
そんなことを読み上げた後ふと考えてしまった。
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僕に帰るBy とし


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