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オープニングソング「水魚の交わり(魚水情)」
エンディングソング「バイオバイオバイオ(遺伝子の舟)」
作詞作曲 楠元純一郎
編曲 山之内馨
<我らの文学68 魯迅「故郷」12(第46〜51段落) ラジオ収録20210610>
翻訳 レオー(中国語講師・美術家)
翻訳 楠元純一郎(法学者)
監訳・朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)
参加者 夏玮怡
哦,我记得了。我孩子时候,在斜对门的豆腐店里确乎终日坐着一个杨二嫂,人都叫伊“豆腐西施”。但是擦着白粉,颧骨没有这么高,嘴唇也没有这么薄,而且终日坐着,我也从没有见过这圆规式的姿势。那时人说:因为伊,这豆腐店的买卖非常好。但这大约因为年龄的关系,我却并未蒙着一毫感化,所以竟完全忘却了。然而圆规很不平,显出鄙夷的神色,仿佛嗤笑法国人不知道拿破仑,美国人不知道华盛顿似的,冷笑说:
あー、思い出した。私が子供の頃、筋向いの豆腐屋に一日中座り込んでいた楊おばさん。「豆腐屋西施(美人)」と呼ばれていた。でもその人なら白い粉を塗っていたし、頬骨もこんなに高くはなかったし、唇もこんなに薄くなかったし。そして、一日中座っていたから、私はこのようなコンパスのような姿勢は見たこともなかった。その頃噂では、彼女のおかげでこの豆腐屋の商売が繁盛しているとのことだった。でも、多分年齢のせいだろうか、私はそういうことに少しも関心がなかったので、完全に忘れてしまったのである。でも、コンパスの方ではそれがかなり不満らしく、侮蔑の表情を見せた。まるでフランス人のくせにナポレオンを知らず、アメリカ人のくせにワシントンを知らないのを嘲るように、冷笑をうかべながら、次のように述べた。
“忘了?这真是贵人眼高……”
「忘れたの?こんな偉そうな人は上から目線というからね。」
“那有这事……我……”我惶恐着,站起来说。
「そんなわけではないですよ・・・。私は・・・。」私はオドオドして、立ち上がって言った。
“那么,我对你说。迅哥儿,你阔了,搬动又笨重,你还要什么这些破烂木器,让我拿去罢。我们小户人家,用得着。”
「それならね、私はあなたに言うよ。迅(シュン)ちゃん、あなたはお金持ちになったんだから、引っ越しだって重くて不便だよ。こんなガラクタの木器なんてまだどうして必要なのかい?私に頂戴よ。私たち貧乏人には使い道があるからね。
“我并没有阔哩。我须卖了这些,再去……”
「私は金持ちではないですよ。これらを売って行かないと、…」
“阿呀呀,你放了道台了,还说不阔?你现在有三房姨太太;出门便是八抬的大轿,还说不阔?吓,什么都瞒不过我。”
「おやおや、あなたは地方の長官にまでなったらしいわね。それでもまだお金持ちでないと言うの?あなたは今、三人のお妾さんがいて、外に出るときは8人担ぎの籠で。それでもまだお金持ちじゃないと言うの?ふん、私を騙そうたってそうはいきませんよ。」
我知道无话可说了,便闭了口,默默的站着。
私は返事のしようがないので、口を閉じたまま黙って立っていた。
オープニングソング「水魚の交わり(魚水情)」
エンディングソング「バイオバイオバイオ(遺伝子の舟)」
作詞作曲 楠元純一郎
編曲 山之内馨
<我らの文学68 魯迅「故郷」12(第46〜51段落) ラジオ収録20210610>
翻訳 レオー(中国語講師・美術家)
翻訳 楠元純一郎(法学者)
監訳・朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)
参加者 夏玮怡
哦,我记得了。我孩子时候,在斜对门的豆腐店里确乎终日坐着一个杨二嫂,人都叫伊“豆腐西施”。但是擦着白粉,颧骨没有这么高,嘴唇也没有这么薄,而且终日坐着,我也从没有见过这圆规式的姿势。那时人说:因为伊,这豆腐店的买卖非常好。但这大约因为年龄的关系,我却并未蒙着一毫感化,所以竟完全忘却了。然而圆规很不平,显出鄙夷的神色,仿佛嗤笑法国人不知道拿破仑,美国人不知道华盛顿似的,冷笑说:
あー、思い出した。私が子供の頃、筋向いの豆腐屋に一日中座り込んでいた楊おばさん。「豆腐屋西施(美人)」と呼ばれていた。でもその人なら白い粉を塗っていたし、頬骨もこんなに高くはなかったし、唇もこんなに薄くなかったし。そして、一日中座っていたから、私はこのようなコンパスのような姿勢は見たこともなかった。その頃噂では、彼女のおかげでこの豆腐屋の商売が繁盛しているとのことだった。でも、多分年齢のせいだろうか、私はそういうことに少しも関心がなかったので、完全に忘れてしまったのである。でも、コンパスの方ではそれがかなり不満らしく、侮蔑の表情を見せた。まるでフランス人のくせにナポレオンを知らず、アメリカ人のくせにワシントンを知らないのを嘲るように、冷笑をうかべながら、次のように述べた。
“忘了?这真是贵人眼高……”
「忘れたの?こんな偉そうな人は上から目線というからね。」
“那有这事……我……”我惶恐着,站起来说。
「そんなわけではないですよ・・・。私は・・・。」私はオドオドして、立ち上がって言った。
“那么,我对你说。迅哥儿,你阔了,搬动又笨重,你还要什么这些破烂木器,让我拿去罢。我们小户人家,用得着。”
「それならね、私はあなたに言うよ。迅(シュン)ちゃん、あなたはお金持ちになったんだから、引っ越しだって重くて不便だよ。こんなガラクタの木器なんてまだどうして必要なのかい?私に頂戴よ。私たち貧乏人には使い道があるからね。
“我并没有阔哩。我须卖了这些,再去……”
「私は金持ちではないですよ。これらを売って行かないと、…」
“阿呀呀,你放了道台了,还说不阔?你现在有三房姨太太;出门便是八抬的大轿,还说不阔?吓,什么都瞒不过我。”
「おやおや、あなたは地方の長官にまでなったらしいわね。それでもまだお金持ちでないと言うの?あなたは今、三人のお妾さんがいて、外に出るときは8人担ぎの籠で。それでもまだお金持ちじゃないと言うの?ふん、私を騙そうたってそうはいきませんよ。」
我知道无话可说了,便闭了口,默默的站着。
私は返事のしようがないので、口を閉じたまま黙って立っていた。
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