#8-2 フランス/ベルギー2拠点 移民研究者 早川美也子さん 後半 フランスに移住するまでの経緯や背景、現地での生活や子育てや教育などについて https://kaigaiiju.ch/episodes/8-2
ブリュッセル自由大学(ULB)ポストドクトラル・フェロー(EU Horizon Project AspirE)。2013年に渡仏。3児の子育てママ→フランス社会科学高等研究院(EHESS)入学→博士号取得→トゥールーズ大学勤務を経て現職。フランス・ベルギー・日本を行き来する生活です。
引き続き、移民研究を行う早川さんをゲストにお迎えし、早川さん自身の経験について色々とお話いただきました。早川さんは高校生の交換留学で初めてフランスに来ましたが、その時はたまたまフランス行きになっただけで、留学から帰るときにはなんとフランスが嫌いになっていたそうです。ですがそれから何度か訪れるうちに考えが変わり、フランスがとても自由であることに惹かれ始めたそうです。その後、旦那さんが海外に転職することになり、子供3人を連れてフランスに移住し、日本での仕事と家族のバランスから海外でのキャリアへの転換に至るまでの背景についても話していただきました。
フランスに来てからは早川さん自身も仕事を始め、今はフランスとベルギーにまたがった2拠点生活をしていて、その日常生活の話も聞きました。また、フランスでの子育て環境の違いや教育制度についても色々と教えていただきました。例えば、フランスでは教育での経済的負担がかなり低くて受験もないので、基本的に誰でも進学が可能で一見すると理想的に見えますが、実は親の経済的な階層が子どもに非常に影響してしまう側面があるという指摘もありました。また、早川さん自身の経験として、海外に移住した子供が環境に適応するまでの経験や現地での学校教育、海外での日本語教育についても実感がこもった素晴らしいお話をたくさん伺いました。日本語と日本をホームと感じられる重要性や、子供たちの教育についての考え方、さらに深くは尊厳死などにも触れ、異なる国での貴重な経験をたくさんお話しいただきました。早川さん、素晴らしいお話をありがとうございました。
ホスト: 所 親宏 - ドイツ・ベルリン在住 ソフトウェアエンジニアhttps://chikahirotokoro.com/