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#94 スカシウマ書き出し小説大会


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「おい、地獄さ行くんだで!」

プロレタリア文学の先駆けともなった、小林多喜二『蟹工船』の衝撃的な書き出しです。

小説における物語の1行目、書き出しだけを切り取ると、今後の展開を想像してしまい、頭の中で勝手にストーリーを構築してしまいます。これを逆手に取ったのが「書き出し小説」。

スカシウマの2人が想像力の限界勝負、書き出し小説の執筆にチャレンジします。

みなさんの大賞は#スカらじにて。


【恋愛部門】

僕の祖母はマッカーサーの二番目の女だ。(ばやし)
マイコとの関係は、金魚すくいのポイみたいなものだった。(やまち)

【SF部門】

診断の結果、性的興奮時頭蓋骨点滅発光症候群だと分かった。(やまち)
人の心が読める薬を、店員が頑なに売ってくれない。(やまち)
健康オタクの彼は、ついに光合成ができるようになった。(ばやし)

【ホラー部門】

ペットに忌引きが認められるなら、俺は今からマロンを殺す。(やまち)
こいつが部屋にいるおかげで、僕は安く住めている。(ばやし)

【日常部門】

几帳面な私にも、靴紐の縦結びに気が付かない日はある。(ばやし)
人魚の子供は卵なのか胎児なのか、考えていたらチャイムが鳴った。(やまち)

【フリージャンル部門】

顔色を伺いすぎたせいか、僕は透明人間になっていた。(ばやし)
感情を紙に書き出すと、目の前には白紙だけが残っていた。(ばやし)
アンパンマン1億話『完全栄養食マン』(やまち)


番組へのお便りはこちら。

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メール:[email protected]

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