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AI開発の次の段階は、これまで私たちが見てきたものとはまったく違う姿になるかもしれません。テーマ別リサーチおよびサステナビリティリサーチ・グローバル責任者のスティーブン・バードが、AIの飛躍的進歩の加速と、それを牽引する要因を読み解きます。
市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。
本日のエピソードは、テーマ別リサーチおよびサステナビリティリサーチ・グローバル責任者のスティーブン・バードを迎え、AI開発が飛躍的に加速して次の段階へ進むことで、これまで私たちが見てきたものとは大きく異なる姿になりうるという点についてお話しします。
スティーブンの見解は、弊社米州スペシャルティ・セールス責任者であり、テクノロジー・メディア・通信業界スペシャリストでもあるトム・ウィグとの対談を編集したものです。この対談は4月28日にニューヨークにて収録されたものです。
英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。
まず、フロンティア・モデルに関する強気ケースと、その意味合いを説明します。
AIの改善が非線形のスピードで進むことに弊社は強い関心を持っています。私もそれを隠すつもりはありません。これは、あらゆる産業、あらゆるビジネスモデルに影響し得るという意味で、私が思いつく限りでも実に多くの銘柄に対して、最も重要な影響を与えます。ですから、弊社が以前からお伝えしているように、過去数年を振り返ると、これらのLLMの学習に使われる計算資源の量と能力との関係には、極めて明確なスケーリング則があります。
その法則を大まかに言うと、学習に使う計算資源を10倍にすると、モデルの能力は2倍になる、というものです。立ち止まって、この点をよく考えてみてください。良い意味で、これからこれまでとは異なる局面に入っていくと思います。多くの産業で、これまで過小評価されてきたさまざまな能力が見えてくるでしょう。したがって、この「ディスラプション(破壊的変化)」の議論は広がっていくと思いますが、投資家には、その概念をどう扱うか、より丁寧に考えることが求められます。つまり、あらゆるものが成功するというわけではありません。AIが破壊的に変えてしまうビジネスもあるからです。
実際、これはある意味で健全だと思います。投資家が、個々のビジネスモデルをしっかり見て、どれがAIによって破壊的影響を受けるのか、どれが支えられ、後押しされるのか、どれが影響を受けにくいのかを評価せざるを得なくなるからです。実際、影響を受けないビジネスモデルも存在します。
ただし、基本的には、今後、春から夏にかけて、複数のモデルが登場し、それらは、経済のより大きな割合の業務を、より高い精度で、しかも極めて低いコストでこなせるようになると弊社は予想しています。
その影響は甚大です。極めて多くの産業に影響すると予想されます。これは、AIインフラ関連銘柄にとって、良い流れだと思います。より多くの知能を世界に普及させることの重要性が示されるからです。
これは2026年に実現すると私は考えています。ただし、この点について詳しく説明させてください。
モデルの能力があまりにも急速に進化しているため、平均的な企業ユーザーはまだ追いついていません。ギャップがあります。ただし、ギャップは急速に縮小すると予想され、研究開発を行うラボ側の売上高の伸びが加速する兆しも見えます。ですから、これは良い兆候です。
一方で、導入の早い層を見ていると、AIの能力を本当に理解している導入企業は、その経済的なメリットを急速に実感し始めています。例えば、私には、何年も前にソフトウェア会社を創業した親友がいます。彼の会社のプログラマーは、先月一杯でコードを書くのをやめました。もう書く必要がなくなったのです。
この効率化は彼の事業に計り知れないメリットをもたらしました。それでも本人は、これはまだ序の口とだと感じています。彼は私が知る限りトップクラスの技術力の持ち主で、その分野の博士号を2つ持っています。この上なく優秀な人です。
つまり、現在の私たちは、ほぼ2つの世界に生きているような状態です。導入の早い層が「何が可能か」を示すでしょう。一方で、企業全体の平均的な活用が広がるには、まだ時間がかかるでしょう。ただし、目に見える経済的な効果があまりにも大きいので、市場は早期の導入者の成果に反応して行くと思います。
それから現場のインフラ面で見られることをお話しすると、電力業界にいる知人たちによれば、数カ月前に、AI関係者の「必要なインフラの確保」に対する切迫感が一段と強まったと感じたそうです。したがって、彼らは計算資源に対する需要の爆発的な拡大を予想していたわけです。OpenRadarによると、トークンの週間利用量は直近2カ月で、200%前後の急増を遂げています。
したがって、こうした動きは確かに進行中であると思います。事態は急速に進展しています。今後は、どの業界にも、先行して導入した企業がそのメリットを示した「道しるべ」が現れてくるでしょう。それだけでも、強気になり始めるには十分と考えています。
最後までお聴きいただきありがとうございました。今回も「市場の風を読む」Thoughts on the Market 、お楽しみいただけたでしょうか?もしよろしければ、この番組について、ご友人や同僚の皆さんにもシェアいただけますと幸いです。
By Morgan StanleyAI開発の次の段階は、これまで私たちが見てきたものとはまったく違う姿になるかもしれません。テーマ別リサーチおよびサステナビリティリサーチ・グローバル責任者のスティーブン・バードが、AIの飛躍的進歩の加速と、それを牽引する要因を読み解きます。
市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。
本日のエピソードは、テーマ別リサーチおよびサステナビリティリサーチ・グローバル責任者のスティーブン・バードを迎え、AI開発が飛躍的に加速して次の段階へ進むことで、これまで私たちが見てきたものとは大きく異なる姿になりうるという点についてお話しします。
スティーブンの見解は、弊社米州スペシャルティ・セールス責任者であり、テクノロジー・メディア・通信業界スペシャリストでもあるトム・ウィグとの対談を編集したものです。この対談は4月28日にニューヨークにて収録されたものです。
英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。
まず、フロンティア・モデルに関する強気ケースと、その意味合いを説明します。
AIの改善が非線形のスピードで進むことに弊社は強い関心を持っています。私もそれを隠すつもりはありません。これは、あらゆる産業、あらゆるビジネスモデルに影響し得るという意味で、私が思いつく限りでも実に多くの銘柄に対して、最も重要な影響を与えます。ですから、弊社が以前からお伝えしているように、過去数年を振り返ると、これらのLLMの学習に使われる計算資源の量と能力との関係には、極めて明確なスケーリング則があります。
その法則を大まかに言うと、学習に使う計算資源を10倍にすると、モデルの能力は2倍になる、というものです。立ち止まって、この点をよく考えてみてください。良い意味で、これからこれまでとは異なる局面に入っていくと思います。多くの産業で、これまで過小評価されてきたさまざまな能力が見えてくるでしょう。したがって、この「ディスラプション(破壊的変化)」の議論は広がっていくと思いますが、投資家には、その概念をどう扱うか、より丁寧に考えることが求められます。つまり、あらゆるものが成功するというわけではありません。AIが破壊的に変えてしまうビジネスもあるからです。
実際、これはある意味で健全だと思います。投資家が、個々のビジネスモデルをしっかり見て、どれがAIによって破壊的影響を受けるのか、どれが支えられ、後押しされるのか、どれが影響を受けにくいのかを評価せざるを得なくなるからです。実際、影響を受けないビジネスモデルも存在します。
ただし、基本的には、今後、春から夏にかけて、複数のモデルが登場し、それらは、経済のより大きな割合の業務を、より高い精度で、しかも極めて低いコストでこなせるようになると弊社は予想しています。
その影響は甚大です。極めて多くの産業に影響すると予想されます。これは、AIインフラ関連銘柄にとって、良い流れだと思います。より多くの知能を世界に普及させることの重要性が示されるからです。
これは2026年に実現すると私は考えています。ただし、この点について詳しく説明させてください。
モデルの能力があまりにも急速に進化しているため、平均的な企業ユーザーはまだ追いついていません。ギャップがあります。ただし、ギャップは急速に縮小すると予想され、研究開発を行うラボ側の売上高の伸びが加速する兆しも見えます。ですから、これは良い兆候です。
一方で、導入の早い層を見ていると、AIの能力を本当に理解している導入企業は、その経済的なメリットを急速に実感し始めています。例えば、私には、何年も前にソフトウェア会社を創業した親友がいます。彼の会社のプログラマーは、先月一杯でコードを書くのをやめました。もう書く必要がなくなったのです。
この効率化は彼の事業に計り知れないメリットをもたらしました。それでも本人は、これはまだ序の口とだと感じています。彼は私が知る限りトップクラスの技術力の持ち主で、その分野の博士号を2つ持っています。この上なく優秀な人です。
つまり、現在の私たちは、ほぼ2つの世界に生きているような状態です。導入の早い層が「何が可能か」を示すでしょう。一方で、企業全体の平均的な活用が広がるには、まだ時間がかかるでしょう。ただし、目に見える経済的な効果があまりにも大きいので、市場は早期の導入者の成果に反応して行くと思います。
それから現場のインフラ面で見られることをお話しすると、電力業界にいる知人たちによれば、数カ月前に、AI関係者の「必要なインフラの確保」に対する切迫感が一段と強まったと感じたそうです。したがって、彼らは計算資源に対する需要の爆発的な拡大を予想していたわけです。OpenRadarによると、トークンの週間利用量は直近2カ月で、200%前後の急増を遂げています。
したがって、こうした動きは確かに進行中であると思います。事態は急速に進展しています。今後は、どの業界にも、先行して導入した企業がそのメリットを示した「道しるべ」が現れてくるでしょう。それだけでも、強気になり始めるには十分と考えています。
最後までお聴きいただきありがとうございました。今回も「市場の風を読む」Thoughts on the Market 、お楽しみいただけたでしょうか?もしよろしければ、この番組について、ご友人や同僚の皆さんにもシェアいただけますと幸いです。