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こんにちは、アキラです。
今日も「新聞」を読んでいきます。
今回のテーマは「炭焼きのむこ」です。
ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです
※ジル編集・無加工の録音です。
朗読を続けることで、自分の成長を比較・確認するために記録しています。
愛媛県の石鎚山に、大きな天狗がいたという話があります。
昔、炭を焼いて生活している若い男がいました。男は村の庄屋の娘が好きで、結婚したいと思っていました。どうすればいいか、いつも考えていました。
ある日、男は山に行ってフクロウを捕まえました。そして、庄屋の家に行って、高い木の上に上がりました。
庄屋が帰ってくると、男は「石鎚山の大きな天狗だ」と言いました。そして、「娘と男を結婚させると、商売がよくなる」と言いました。男はフクロウを飛ばして、天狗のように見せました。庄屋はびっくりしました。
男と娘は結婚しました。そして、仲よく生活して、家はだんだん大きくなりました。
東京駅に着いたのは、昼の十二時だった。僕は新幹線を降りて、スーツケースを引きながら、出口へ向かった。それから、ホテルの場所を確認した。スマホはホテルまでの道を、わかりやすく教えてくれる。これはIMCが他社と協力して開発したものだ。
ホテルはもう予約してある。安いビジネスホテルで、ここから歩いて十分ほどの所にあるはずだ。
スマホのおかげで、ホテルはすぐに見つけられた。フロントでキーをもらってから、自分の部屋へ向かった。部屋に入ると、僕はすぐベッドに横になった。
また新しい生活が始まる。大阪を離れるのは少し寂しかった。でも今はそれ以上に、これからの生活が楽しみだ。
僕は横になったまま、部屋の中を見回した。狭いけど、値段のわりにきれいだし、必要な物も全部そろっている。新しい部屋が決まるまで、しばらくここに泊まるつもりだ。
僕のおなかがぐうと鳴った。まだ昼ごはんを食べていない。疲れたから、ちょっと寝ようと思っていたんだけど……そういえば
“小説 ミラーさん ―みんなの日本語初級シリーズ―”
Excerpt From
小説ミラーさんII -みんなの日本語初級シリーズ-
横山悠太
こんにちは、アキラです。
今日も「みんなの日本語初級シリーズ」を続けていきます。
今回のテーマは最後の「東京へ」です。ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。
※
日本へ来て、もうすぐ一年になる。
アメリカへ帰りたい気持ちもあるけど、まだこの場所に残っていたい気持ちもある。
大阪の生活にも慣れて、友達もたくさんできて、この場所が好きになり始めたところだから。
ある日、僕は松本部長に呼ばれて、会議室に入った。
僕と部長のほかにはだれもいない。
「どうぞ、座ってください」
と部長が優しい声で言った。ちょっといつもと様子が違う。
部長は窓の近くに立って、外の景色を見ながら、
「ミラーさんは、東京へ行ったことがありますか」
と僕に聞いた。
“それから一週間後、僕は東京へ行くことを決めた。どうして決められたのか、僕の日本語では説明できない。英語でも難しいかもしれない。
何かの力が、僕をそうさせたのだ。東京が僕を呼んでいるから、と言ったら、人に笑われるかな。
みんなが僕のために、パーティーを開いてくれた。
「皆さんも、どうぞお元気で」
“僕は友達と四人で、京都の神社へ行った。
友達というのは、カリナさんとタワポン君とワンさんのことだ。
「雨が降りそうですね」
僕は空を見て言った。
「天気予報は曇りだったから、たぶん降らないんじゃない?」
とタワポン君が言った。
僕は最近、天気予報を聞いていない。
「人が多いですね。この人たち、みんな神社へ行くのかな」
カリナさんが周りを見ながら言った。
「カリナさんは、京都は初めてですか」
と僕は聞いた。”
“わたしは一度、祇園祭を見に来たことがありますが、そのときはもっと人がいましたよ。タワポン君は来たことあるの?」
「うん。マンガミュージアムへ行ったんだ」
「君はほんとうに好きなんだね。ワンさんは?」
「わたしは国際医学会議に参加するために、何度か来たことがあります」
「そうですか。中国にも神社がありますか」
「中国には神社はありません。でも、お寺はたくさんありますよ」
神社へ向かう人の中には、着物の人もいた。”
Excerpt From
小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-
“もしもし、佐藤さんですか」
「はい、佐藤です」
「ミラーですが、今、会議室にいます。アキックスの牧野さんがいらっしゃったら、教えてください」
「はい、わかりました」
「それから、資料をコピーしたら、会議室へ持って来てください」
「はい」
「まだグプタさんから、電話がありませんか」
「ええ」
「わかりました。じゃ、よろしくお願いします」
そう言って、僕は電話を切った。”
“居酒屋での日本人は、会社にいるときと全然違う。一人で飲んでいると、よく声をかけてくる。
アキックスの牧野さんも、そんな中の一人だった。牧野さんはおなかが大きくて、年は四十歳ぐらいの男の人だ。”
Excerpt From
小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-
横山悠太
僕はうそをついた。恥ずかしくて言えない。佐藤さんは木村さんの友達だし……。
“帰りの電車の中で、佐藤さんは僕にお茶をくれた。
「これは、わたしが毎日飲んでいるお茶です。『元気茶』といって、飲むとほんとうに元気になるんですよ」
「佐藤さんは、これを飲まなくても、いつも元気でしょう?」
と僕は笑いながら言った。僕は元気な佐藤さんしか見たことがない。
「いいえ、そんなことはありません。これを飲んでいるから、いつも元気なんです”
##馬を見に行く
“サントスさんに誘われて、北海道へ旅行に行った。
飛行機のほうが速いけど、僕たちは新幹線で行くことを選んだ。新幹線のほうが、日本を旅行している気分になれるから。
旅行のいちばんの目的は、スキーでも温泉でもなくて、馬を見ることだ。北海道には広い牧場がいくつもあって、馬や牛や羊がたくさんいるそうだ。
「ブラジルには馬がいますか」
東京で乗り換えて、北へ向かう新幹線の中で、僕はサントスさんに聞いた。
「田舎にはたくさんいますよ。わたしは子どものころ、よく馬に乗っていました。馬を一頭飼っていたんです”
Excerpt From
小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-
横山悠太
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“日本の美容院に入ったのは初めてだ。日本へ来てから、ずっと髪を切っていなかった。僕は、いつもと同じ髪型にするつもりだった。でも待っている間、何もすることがなかったから、棚に置いてあるカタログを手に取った。アメリカでは見たことがない髪型がたくさんあった。”
## 交差点
“僕はカリナさんに『THE BOOK OF TEA(茶の本)』という本を紹介してもらって、図書館で借りて来たばかりだった。これは百年以上まえに書かれた本で、岡倉天心という日本人が外国人に日本の文化を紹介するために、英語で書いたものだ。
木村さんは返事に困っている僕を見て、今度は、喫茶店に入りませんか、と英語で言った。とてもきれいな発音だった。”
Excerpt From
小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-
“山田さんは時々、僕をご飯に誘ってくれる。でも、山田さんが僕を誘うときは、いつも何か僕に話したいことがある。
「どこへ行きますか”
“つるや」の料理は、どれもおいしい。きょうはてんぷらにした。僕は時々、てんぷらが食べたくなる。日本人みたいだ。山田さんは「つるや」へ来ると、いつも牛どんを注文する。
「てんぷら定食と牛どんですね。少々お待ちください」
お店の人が向こうへ行ってから、僕は山田さんに聞いた。”
##みんなの会
“みんなの会は、「あすか」という店で行われた。
「あすか」は日本料理のお店だ。「つるや」よりメニューが多くて、刺身やすき焼きも食べられる。いろいろなお酒も飲める。僕は、日本料理のお店だったら、どこでも刺身やすき焼きが食べられると思っていた。
みんなの会に参加したのは、山田さん、佐藤さん、サントスさん、マリアさん、テレーザちゃん、カリナさん、ワンさん、タワポンさん、そして、木村さん。グプタさんも誘ったけど、用事があるからと言って、来なかった。”
小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-
“土曜日はいつも、バスに乗って図書館へ行く。
僕は図書館に入ると、まず二階の外国語の本のコーナーへ行く。
数はあまり多くないけど、英語の本が読めるだけで、僕はうれしくなる。
画集や図鑑を見るのも好きだ。画集や図鑑は、ことばがわからなくても楽しめるから。
日本語の本にも時々チャレンジするけど、すぐ疲れてしまう。僕にはまだ、知らないことばが多すぎる。
ある日、図書館で山田さんの息子の太郎ちゃんに会った。”
“そちらの階段で一階へ降りられまして、入口の反対の方へ歩かれますと、新聞のコーナーがございます。その右隣には、政治と経済の本が並んでおります。歴史の本は、その裏の棚にございます」
と言って、この図書館のパンフレットを僕に渡してくれた。
たぶん上手な説明だったと思うけど、僕の耳は敬語に慣れていなくて、ほとんど頭に入らなかった。”
## カメラ
“週末、電車で京都へ旅行に行って来た。
京都には日本の古い建物がたくさん残っていて、僕が日本でいちばん行きたかった町だ。大阪から近いから、すぐ行ける。
僕はインターネットで安いホテルを見つけて、そこに一日だけ泊まった。部屋は小さかったけど、きれいだったし、ホテルの人も親切だった。
マンションへ帰って来たとき、管理人の井上さんが、庭で掃除をしていた。”
“ほう、ニコンの一眼レフですね。わたしも写真が趣味で、よくカメラを持って山へ登ったりしますよ。わたしが持っているのは、昔のフィルムのカメラです”
小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-
“グプタさんは、インドから来たプログラマーだ。
グプタさんとは仕事中あまり話をしないけど、休憩室で近くの席に座ったとき、たまに話をする。そのとき、僕たちは英語で話す。IMCの社員のほとんどは日本人だし、英語があまりできない社員もいるから、僕はなかなか英語を話す機会がない。だから、グプタさんと英語で話ができるのはうれしい。”
## 金曜日の晩
“いつも聞いていますから」
天気予報の日本語は、なぜか耳に残るから、自然に覚えてしまったのだ。
「きょうの天気予報は、外れましたね」
「ええ、ごめんなさいね。ミラーさんはそれが言いたくて、わたしに電話したんですか」
「いいえ、違いますよ。木村さんは悪くないですからね」
「もちろんですよ」
電話の向こうで、木村さんが笑っているのがわかった。
「あのう、木村さんはこの間、クラシックが好きだと言っていましたよね”
小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-
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