「魂」と訳されることが多いヘブル語の言葉「ネフェシュ」を学ぶシリーズの第一回目です。この言葉の最も基本的な意味は「喉」ですが、これは私たちには奇妙に思えるかもしれません。なぜ「喉」が「魂」と訳されるようになったのでしょうか?
エピソードの前半では、「魂」という言葉の由来を概説し、なぜ多くの人が 「魂を持つこと 」が聖書の中心的な教えだと思っているのかを話します。また、果たして人間の心、魂、体を本当に分けることができるのかについて考えます。
続いて、ヘブル語の「ネフェシュ」はヘブル語聖書の中でとてもよく使われる言葉だと学びます。700回以上出てきますが、「魂 」と訳されるのは10%以下です。また、「命」、「心」、「あなた」、「人々 」などとも訳されています。次に、旧約聖書の中で魂という言葉が使われている有名な詩をいくつか読みます。例えば、詩篇42篇の 「谷川の流れをあえぎ求める鹿のように、私の魂はあなたを渇き求める 」は、原語のヘブル語では 「私の喉はあなたを渇き求める 」なんです。実は、ネフェシュという言葉は人の身体を指す言葉なんです。一方で、「魂 」は一般的には人の非物質的な部分を指します
実は、創世記1章で、人間だけではなく、動物もネフェシュを持っておりと書いてあります。神は「水には生きたネフェシュをあふれさせよ」と言いました。
要するに、聖書的には、人間は魂を持っているのではなく、魂であるんです。ネフェシュを持っているのではなく、ネフェシュであるんです。そして、クリスチャンにとっての最終的な希望は、身体の無い魂として生き続けることではなく、ネフェシュとして生き続けることなんです。
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ビデオ
ネフェシュ・魂についてのビデオとあわせて聞いていただくことをお勧めしています:https://www.youtube.com/watch?v=ZuYVDSk5DGE
音楽
"Defender (Instrumental)" by Rosasharn Music
参考聖書箇所
申命記6:4-5
詩篇23:1-6
詩篇42:1-2
民数記11:4-6
イザヤ書58:11
詩篇69:1
詩篇105:17-18
エレミヤ15:9
創世記2:7
創世記37:21
創世記1:20-24
創世記2:7