『Tanka in Japanese and Their English Versions: Jun. 2024』
https://note.com/too_short_a_song/n/n5b90d1a504c9
虹が空に架かって消えると誰か一人必ず行方不明になった
カタツムリがたまに口からしゃぼん玉を飛ばして行方を見送っている
停車したバスの扉からたくさんの紙飛行機が出て飛び去った
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滴ほどの大きさをした心臓があちこちにある私の身体
温泉にヘリコプターが入ろうと下りてくるので逃げる人々
床の上を輪ゴムが一つ動いて行く その端を踏むと逃げようと伸びる
飛びついてくるくる回り蛙たちが水辺の小さな鉄棒で遊ぶ
鵜飼信光(短歌研究 2007.09)
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人間を急に追い出し笑いながらどろどろと溶け消えて行く都市
口元からどんどん鼻になって行きついに全身鼻になった象
お互いの首輪へ鎖でつながれた二匹の犬がさまよっている
鵜飼信光「虹の粉」(『短歌研究』2005年9月)