史上初となる女子版グランプリは、世界各国から14選手が参加。過去、男子は15回の開催があったが、女子はこれが初。試合前での入場セレモニーでは各国代表の国旗を持ったエデカン(エスコートガール)が先導しての入場。まずは多国籍軍、続いてメキシコ軍が登場した。多国籍軍の最後を務めたのはつくしだった。各国の選手たちが集う中、注目を浴びていたのが日本勢。来墨してから毎日、新聞、ラジオ、テレビ、ネット媒体の取材を受け続け、日本の女子プロレスのPRに努めた。そしてメキシコでの試合が始まってからも、日本人選手はここまで無傷の3連勝。この日もし3人のうちの誰かが優勝を果たせば、日本の実力を満天下に示すこととなる。メインの前には、ミスティコ、ボラドール、ゲレーロスらによる試合が組まれ、女子のビッグマッチ感を一層、演出していた。セレモニーでは軍隊が四方から整列して現れ、中央ではメキシコ国旗が掲げられた。その後、メキシコ国歌の斉唱。アレナメヒコに集ったファンは国歌を一緒に歌ってメキシコ側の勝利を願った。日本人選手にとってはアウェイのなかでのスタート。試合はトルネオ・シベルネティコ(CMLL式イリミネーションマッチ)が採用された。トルネオ・シベルネティコのルールは、オーバー・ザ・トップロープなしの負け抜けで、最後に残った選手の勝ちとなる。もし相手側チームが全滅した場合、同チームの選手同士で戦い、最後に残った1人が勝者となる。基本は7人の中の一人ずつが1対1で戦い、次に出る選手がコーナーに控えるという形式だ。試合はソンヤとアマポーラから開始。シングル形式とは言うものの、誰かが場外へと落ちるたびに、両軍が入り乱れての大乱闘。負け抜けというルールのなか、まずはダリスがシャープシューターをアマポーラに決めて一人目が脱落。いきなり、実力者のアマポーラが敗れるという波乱のスタート。続いてバッケルがスヘイのみちのくドライバーⅡの前に敗退。6対6という図式になるなか、藤本とシルエタの攻防に。藤本はシルエタをコーナーに追い込むとつくし、向後、藤本の順に串刺しドロップキックへ。ここで3人はこのツアー中に編み出した拝みポーズを見せる。観客は大ブーイング。続いて、向後とシルエタの攻防では、向後のボディアタックが華麗なフォームで決まる。前々夜のミスティコ練習の効果が発揮された。