Beyond the Music 第7回『芸術と経済』
「アーティスト」と「お金」という、切っても切れない問題に迫る今回。古くは宮廷や教会、名家などの存在によって、創作のための経済が担保されていた時代から、録音技術や放送・配信技術などの技術進化とともに「産業」になった歴史の帰結としての、いま。一方で、産業化の過程で確立された大きな経済構造が、制作コストの低下や中間介在の意味の問い直しによって崩れ、更なる変容を遂げようとしている出発点としての、いま。デジタルアート、仮想空間を活用したメタバースなどの新しい表現手段/事業機会も続々と出現してきている中で、過去と未来に感性を研ぎ澄ませて、芸術と経済の関わり方について、ともに考察していきます。ゲストは、音楽家であり、株式会社ユートニック代表取締役を務める常田俊太郎さんです。
表現者でありながら表現者を支える仕事もする常田さん/そもそも芸術ってなんだろう?歴史から紐解きます/「技術」としてのアート、「美術」としてのアート/パトロンの存在や産業革命の勃興、そしてペスト、時代情勢によって変わり続ける表現の形/庶民もアートを楽しんでいた江戸時代/ベートーヴェンはライセンシビジネスの第一人者?/芸術の民主化と作品の価値/ストリーミングが生み出した新たなビジネスモデル/データで解析できる価値とできない価値がある/チームで補い合い、チームで作品をつくりあげる/アートマーケットの最前線は原点回帰?だから歴史が必要/歴史は繰り返す、それでも、未来は予想できない
MC:江﨑文武(WONK/millennium parade)
ゲスト:常田俊太郎(音楽家/株式会社ユートニック代表取締役)
GAKUで開講した実際の授業の様子はこちらよりご覧いただけます。
協賛:WEGO/Manhattan Records