連続ラジオ朗読劇『博多さっぱそうらん記』

博多駅沈没!⑭福博の発展した姿を、止まった時計に見せてやれ!


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今の福博の町の発展も融和も知らず、百年以上前の「怨念」を抱え込まされた、「止まった時計」が、怨念の発生源だったとは……。「博君、今の福博の発展した姿ば、心に思い浮かべて」「止まった時計に見せてやるんだな。わかった」百年以上の時の流れ……。その間に、福博の街には発展と、いくつもの苦難が訪れた。大戦での空襲によって、福博の街は灰燼と化した。それでも福博の人々は希望を失わず、一から街を作り直したのだ。今では博多と福岡は、時に競い合い、時に協力し合う、格好のライバル同志だ。福博の街の発展と融和は、まるで、かなめと博みたいだ。反発しあいつつも、互いの「違う面」があるからこそ、助け合い、互いを認め合うことができるんだ。福博の離反を、自分たち二人の心の離反と結びつき、かなめと博は、怨念とともに、明治からの博多の発展の道を歩き続けた。やがて……。向かう先に、ぼんやりと明かりが見えてきた。博多大水道の、もう一つの出口だった。「たどり着いたぞ!」

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