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遥か古の時代、飛騨と邪馬台国——それぞれの誇りを胸に、愛と戦いに身を投じた戦士たちがいた。飛騨王朝の王女・エミリと、邪馬台国の学者・ツクヨ。時を超えたふたりの運命は、歴史の荒波に翻弄されながらも、未来へとつながっていく。
この物語は、愛と希望、そして誇り高き魂の戦いを描くものです。飛騨と邪馬台国、それぞれの地で生まれた文化や信念、そして戦乱の中で交差する運命。それは、現代に生きる私たちにも通じる「絆」の物語かもしれません。
エミリとツクヨ、そして彼らを取り巻く人々の愛と戦いの物語——
時代を越えて紡がれる『愛と希望の戦士たち』の世界へ(CV:桑木栄美里)
【ストーリー】
[シーン1:エミリとツクヨの出会い】
■SE/古代イメージのジングル
『序章:運命の出会い!エミリとツクヨ』
■SE/雷の音〜大雨
「しまったぁ・・・」
山菜を求めて、こんな山深くまで入っちゃった・・
初めての畿内。
道に迷ったうえに、このいかづち。
■SE/さらに大きな雷の音
「ひっ!」
「大丈夫ですか?」
「あ・・・はい・・・」
「この時期にいかづちって珍しいけど、心配いりませんよ。
ああ、でも高い木のそばからは離れた方がいい」
「そんなことしたら雨に打たれるし、いかづちにも打たれちゃう」
「木の下の方がいかづちにうたれますよ」
「ええっ?」
「信じてください。
僕は邪馬台国の気象と天文の学者なんです」
「邪馬台国の・・」
「交流のある魏の国から学びました」
「魏・・・」
「よい作物を作るのに気象や天文の観測が必要なんです。
さ、私の蓑をおかけなさい。雨に濡れぬように」
「ありがとうございます。
あの、お名前、あなたのお名前は?」
「失礼しました。私はツクヨ、と申します。
神話の月読命から名付けられました。
ここ畿内で地形を調査して天体を観測しています」
「ツクヨ・・いいお名前。
あ、やだ、ごめんなさい。私こそ名乗らずに」
「いえ、そんな」
「私は飛騨王朝の王女、エミリです。
畿内には山菜を求めてやってきました」
「飛騨・・・」
「いきなりのいかづちで途方にくれていたところ、
本当にありがとうございました」
「そんな当たり前ですよ。同じ人間なんだから、助け合わないと」
「ありがとう・・」
「一緒に麓の近江まで降りましょう」
これが飛騨王朝の王女エミリと、邪馬台国のツクヨの出会い。
私たちはこのあと、当たり前のように、恋に落ちていった。
[シーン2:卑弥呼の逆鱗】
■SE/古代イメージのジングル
『第二章:戦乱の序章!ヒミコの宣戦布告』
「なに!?ツクヨが飛騨の王女と!?」
「なぜだ!?この私、邪馬台国女王・卑弥呼の寵愛を受けながら!」
「許せぬ!飛騨の女王スクナに敬意を払って今まで静観していたが
こうなれば戦じゃ。我が軍を差し向けよ!」
「誇り高き邪馬台国の戦士・スサノ!いでよ!」
「ここに」
「スサノ、お前が前衛となって、ツクヨもろとも飛騨王朝を滅ぼすのじゃ!」
「御意!」
■SE/兵士たちの行軍
[シーン3:卑弥呼の逆鱗】
■SE/古代イメージのジングル
『第三章:愛と裏切りの戦士!スサノとセオリ』
■SE/戦いの音
「みなのもの、何をしている!ひるむな!
たかだか飛騨王朝ごときの軍勢に!」
■SE/罠の音「ガシャーン!」
「しまった!罠か!」
「足が!ちぎれそうだ!」
「う・・・意識が・・遠ざかっていく・・まずい・・・」
■SE/布に水をつけてしぼる音
「う・・ううう」
「よかった。目が覚めましたか?」
「き、きさまは・・飛騨の・・」
「動かないで。傷口が開くから」
「う・・」
「ほら、言ったとおりでしょ。言うことをききなさい。
私は飛騨王朝のセオリ。薬師(くすし)よ」
「オレは・・邪馬台国の・・・スサノ。
お前たちを・・滅ぼしにきた・・・」
「知ってるわ」
「なん...だと」
「怪我人に敵味方なんてないじゃない。周りを見てみなさい」
「ほんとうだ・・・。飛騨の者だけでなく邪馬台国の怪我人まで。
どうしてだ!?オレたちはお前たちを殺しにきたんだぞ」
「くどい。わかってるって言ったでしょ。
殺したきゃ、怪我が治ってから私を殺しなさい」
「う、これが・・・飛騨の矜恃か」
■SE/朝の小鳥の音
「はっ、朝か」
「う、まだ足の痛みが・・」
「これでは戦にならんな」
「昨日の薬師、セオリはどこへ行った?」
■SE/遠くから聞こえる悲鳴「やめて!」
■SE/森の奥、川のほとりの音
「邪馬台国の兵隊さんたち、そこをどいて」
「私は飛騨王朝の薬師、セオリ」
「あんたたちのおかげで怪我人がいっぱいなんだから」
「飛騨の兵(つわもの)も、邪馬台国の兵(つわもの)も分け隔てなく手当してるのよ」
「薬草をとりにいくから、私たちを通して」
「ちょっと、何するの!痛い!」
「なに?斬るつもり?」
「やりなさい。斬られたって助け続けるわ」
■SE/剣と剣がぶつかる音
「スサノ!」
「逃げろ、セオリ」
「いやよ!スサノ、動いちゃだめと言ったでしょ」
「そんなことより逃げろ。たのむ。逃げてくれ」
「逃げない。逃げたら、小屋の中の怪我人が助からない」
「あれは邪馬台国の兵(つわもの)どもだぞ」
「そんなこと関係ない。あれは助けるべき怪我人よ」
「ホントに強情な女だな」
「あなたこそ、聞き分けのないオトコ」
「いいか!皆のもの、聞け!オレは邪馬台国の戦士、スサノだ。
この女、セオリに手をかけたら、オレが許さん」
「無駄みたい。みんな剣を降ろさないもの」
「仕方がない」
■SE/戦闘の音
「セオリ!!」
「もう・・大丈夫だ・・全員斬った」
「助けたりしちゃ、だめだぞ」
「しっかりして!」
「セオリ、オレって強いだろ」
「もうしゃべらないで!」
「いや、オレはもうだめだ。
意識が・・なくなる前に伝えたい・・ことがある」
「薬草をとってくるから」
「待て、いいんだもう。
聞いてくれ・・まもなく卑弥呼も・・飛騨へ攻めて・・くる」
「早く、女王スクナに伝えてくれ」
「王女とツキヨには今すぐ逃げろと」
「卑弥呼は・・魔女だ・・叶う相手じゃない」
「わかった・・」
「手を・・」
「うん。わかってる。ずうっと握っててあげる」
「ありがとう・・」
「ゆっくり・・休んで」
「セオリ・・」
「スサノ・・」
[シーン4:女王の決断】
■SE/古代イメージのジングル
『第四章:女王の決断!スクナとセオリ、エミリとツクヨ』
■SE/戦いの音
「卑弥呼が飛騨へ!?」
「はい」
「すでに多くの民が命を落としている」
「これ以上、命を無駄にするくらいなら、私が一対一で戦おう」
「おかあさん!ううん、女王スクナ!そんなのダメ!」
「私たちだって戦う」
「僕も戦います」
「私も」
「3人ともなにを言ってるの!?
それにツクヨは学者でしょ。一瞬でこの世から消えるわよ」
「じゃあ、どうするの!?」
「飛騨王朝に代々伝わる、しろがねの水晶を使う」
「なんですか、それ!?」
「いいから、準備しなさい。いくわよ」
「私はここに残ります」
「セオリ!?」
「私は飛騨の薬師ですから」
「わかったわ」
「ちょっとまって!おかあさんは?スクナは?」
「だまって言うことをききなさい。
しろがねの水晶よ。扉をひらけ!
かしこみかしこみ申す!」
■SE/タイムループ系の効果音
「エミリ、ツクヨ、幸せになるのよ」
「しろがねの水晶は、未来への扉」
「どこまで未来へ飛ばされるのか、わからない」
「未来へ行けば、いまの記憶はすべてなくなるけど」
「それでも命は助かる」
「女王スクナ、2人はきっと未来で結ばれます」
「そうね、ちゃんと出会えることを信じて」
「私たちは卑弥呼を」
「迎え撃ちましょう」
「悔いのない戦いをして、黄泉の国へ旅立ちましょう」
[シーン5:運命を変える力】
■SE/古代イメージのジングル
『最終章:運命を変える力!エミリとツクヨ』
■SE/学校のチャイム
「今日からこの学校に転校してきた月野といいます。
よろしくお願いします!」
こんな時期に転校生かあ。
でも、なんで、こんなに気になるんだろ。
「あの、そこ、座っていい?」
「え?私の横?」
「いろいろ教えてもらってもいいかな」
「な、なにを?」
「君のこと。名前は?」
「えみりーよ」
「いい名前。さっき自己紹介したけど、僕は月野。
でも周りからは『ツクヨ』って呼ばれてる」
「なんで?」
「月読命って神様の生まれ変わりなんだって」
「ツクヨ・・どこかで聞いたことあるような・・・」
「僕たち、仲良くなれるかな?」
「なれるよ!」
「え?・・・なに今の?大声?私?」
「よろしくね」
「よ、よろしく」
なにかが始まる予感。
なんだか知らないけど、身体中にパワーがみなぎってくる。
飛騨のちから・・・
「ツクヨ、私たち、なにか大切なことを忘れてるような気がする・・・」
「エミリ、これから2人でその答えを見つけよう」
「うん」
「さあ、生きよう!未来を!」
遥か古の時代、飛騨と邪馬台国——それぞれの誇りを胸に、愛と戦いに身を投じた戦士たちがいた。飛騨王朝の王女・エミリと、邪馬台国の学者・ツクヨ。時を超えたふたりの運命は、歴史の荒波に翻弄されながらも、未来へとつながっていく。
この物語は、愛と希望、そして誇り高き魂の戦いを描くものです。飛騨と邪馬台国、それぞれの地で生まれた文化や信念、そして戦乱の中で交差する運命。それは、現代に生きる私たちにも通じる「絆」の物語かもしれません。
エミリとツクヨ、そして彼らを取り巻く人々の愛と戦いの物語——
時代を越えて紡がれる『愛と希望の戦士たち』の世界へ(CV:桑木栄美里)
【ストーリー】
[シーン1:エミリとツクヨの出会い】
■SE/古代イメージのジングル
『序章:運命の出会い!エミリとツクヨ』
■SE/雷の音〜大雨
「しまったぁ・・・」
山菜を求めて、こんな山深くまで入っちゃった・・
初めての畿内。
道に迷ったうえに、このいかづち。
■SE/さらに大きな雷の音
「ひっ!」
「大丈夫ですか?」
「あ・・・はい・・・」
「この時期にいかづちって珍しいけど、心配いりませんよ。
ああ、でも高い木のそばからは離れた方がいい」
「そんなことしたら雨に打たれるし、いかづちにも打たれちゃう」
「木の下の方がいかづちにうたれますよ」
「ええっ?」
「信じてください。
僕は邪馬台国の気象と天文の学者なんです」
「邪馬台国の・・」
「交流のある魏の国から学びました」
「魏・・・」
「よい作物を作るのに気象や天文の観測が必要なんです。
さ、私の蓑をおかけなさい。雨に濡れぬように」
「ありがとうございます。
あの、お名前、あなたのお名前は?」
「失礼しました。私はツクヨ、と申します。
神話の月読命から名付けられました。
ここ畿内で地形を調査して天体を観測しています」
「ツクヨ・・いいお名前。
あ、やだ、ごめんなさい。私こそ名乗らずに」
「いえ、そんな」
「私は飛騨王朝の王女、エミリです。
畿内には山菜を求めてやってきました」
「飛騨・・・」
「いきなりのいかづちで途方にくれていたところ、
本当にありがとうございました」
「そんな当たり前ですよ。同じ人間なんだから、助け合わないと」
「ありがとう・・」
「一緒に麓の近江まで降りましょう」
これが飛騨王朝の王女エミリと、邪馬台国のツクヨの出会い。
私たちはこのあと、当たり前のように、恋に落ちていった。
[シーン2:卑弥呼の逆鱗】
■SE/古代イメージのジングル
『第二章:戦乱の序章!ヒミコの宣戦布告』
「なに!?ツクヨが飛騨の王女と!?」
「なぜだ!?この私、邪馬台国女王・卑弥呼の寵愛を受けながら!」
「許せぬ!飛騨の女王スクナに敬意を払って今まで静観していたが
こうなれば戦じゃ。我が軍を差し向けよ!」
「誇り高き邪馬台国の戦士・スサノ!いでよ!」
「ここに」
「スサノ、お前が前衛となって、ツクヨもろとも飛騨王朝を滅ぼすのじゃ!」
「御意!」
■SE/兵士たちの行軍
[シーン3:卑弥呼の逆鱗】
■SE/古代イメージのジングル
『第三章:愛と裏切りの戦士!スサノとセオリ』
■SE/戦いの音
「みなのもの、何をしている!ひるむな!
たかだか飛騨王朝ごときの軍勢に!」
■SE/罠の音「ガシャーン!」
「しまった!罠か!」
「足が!ちぎれそうだ!」
「う・・・意識が・・遠ざかっていく・・まずい・・・」
■SE/布に水をつけてしぼる音
「う・・ううう」
「よかった。目が覚めましたか?」
「き、きさまは・・飛騨の・・」
「動かないで。傷口が開くから」
「う・・」
「ほら、言ったとおりでしょ。言うことをききなさい。
私は飛騨王朝のセオリ。薬師(くすし)よ」
「オレは・・邪馬台国の・・・スサノ。
お前たちを・・滅ぼしにきた・・・」
「知ってるわ」
「なん...だと」
「怪我人に敵味方なんてないじゃない。周りを見てみなさい」
「ほんとうだ・・・。飛騨の者だけでなく邪馬台国の怪我人まで。
どうしてだ!?オレたちはお前たちを殺しにきたんだぞ」
「くどい。わかってるって言ったでしょ。
殺したきゃ、怪我が治ってから私を殺しなさい」
「う、これが・・・飛騨の矜恃か」
■SE/朝の小鳥の音
「はっ、朝か」
「う、まだ足の痛みが・・」
「これでは戦にならんな」
「昨日の薬師、セオリはどこへ行った?」
■SE/遠くから聞こえる悲鳴「やめて!」
■SE/森の奥、川のほとりの音
「邪馬台国の兵隊さんたち、そこをどいて」
「私は飛騨王朝の薬師、セオリ」
「あんたたちのおかげで怪我人がいっぱいなんだから」
「飛騨の兵(つわもの)も、邪馬台国の兵(つわもの)も分け隔てなく手当してるのよ」
「薬草をとりにいくから、私たちを通して」
「ちょっと、何するの!痛い!」
「なに?斬るつもり?」
「やりなさい。斬られたって助け続けるわ」
■SE/剣と剣がぶつかる音
「スサノ!」
「逃げろ、セオリ」
「いやよ!スサノ、動いちゃだめと言ったでしょ」
「そんなことより逃げろ。たのむ。逃げてくれ」
「逃げない。逃げたら、小屋の中の怪我人が助からない」
「あれは邪馬台国の兵(つわもの)どもだぞ」
「そんなこと関係ない。あれは助けるべき怪我人よ」
「ホントに強情な女だな」
「あなたこそ、聞き分けのないオトコ」
「いいか!皆のもの、聞け!オレは邪馬台国の戦士、スサノだ。
この女、セオリに手をかけたら、オレが許さん」
「無駄みたい。みんな剣を降ろさないもの」
「仕方がない」
■SE/戦闘の音
「セオリ!!」
「もう・・大丈夫だ・・全員斬った」
「助けたりしちゃ、だめだぞ」
「しっかりして!」
「セオリ、オレって強いだろ」
「もうしゃべらないで!」
「いや、オレはもうだめだ。
意識が・・なくなる前に伝えたい・・ことがある」
「薬草をとってくるから」
「待て、いいんだもう。
聞いてくれ・・まもなく卑弥呼も・・飛騨へ攻めて・・くる」
「早く、女王スクナに伝えてくれ」
「王女とツキヨには今すぐ逃げろと」
「卑弥呼は・・魔女だ・・叶う相手じゃない」
「わかった・・」
「手を・・」
「うん。わかってる。ずうっと握っててあげる」
「ありがとう・・」
「ゆっくり・・休んで」
「セオリ・・」
「スサノ・・」
[シーン4:女王の決断】
■SE/古代イメージのジングル
『第四章:女王の決断!スクナとセオリ、エミリとツクヨ』
■SE/戦いの音
「卑弥呼が飛騨へ!?」
「はい」
「すでに多くの民が命を落としている」
「これ以上、命を無駄にするくらいなら、私が一対一で戦おう」
「おかあさん!ううん、女王スクナ!そんなのダメ!」
「私たちだって戦う」
「僕も戦います」
「私も」
「3人ともなにを言ってるの!?
それにツクヨは学者でしょ。一瞬でこの世から消えるわよ」
「じゃあ、どうするの!?」
「飛騨王朝に代々伝わる、しろがねの水晶を使う」
「なんですか、それ!?」
「いいから、準備しなさい。いくわよ」
「私はここに残ります」
「セオリ!?」
「私は飛騨の薬師ですから」
「わかったわ」
「ちょっとまって!おかあさんは?スクナは?」
「だまって言うことをききなさい。
しろがねの水晶よ。扉をひらけ!
かしこみかしこみ申す!」
■SE/タイムループ系の効果音
「エミリ、ツクヨ、幸せになるのよ」
「しろがねの水晶は、未来への扉」
「どこまで未来へ飛ばされるのか、わからない」
「未来へ行けば、いまの記憶はすべてなくなるけど」
「それでも命は助かる」
「女王スクナ、2人はきっと未来で結ばれます」
「そうね、ちゃんと出会えることを信じて」
「私たちは卑弥呼を」
「迎え撃ちましょう」
「悔いのない戦いをして、黄泉の国へ旅立ちましょう」
[シーン5:運命を変える力】
■SE/古代イメージのジングル
『最終章:運命を変える力!エミリとツクヨ』
■SE/学校のチャイム
「今日からこの学校に転校してきた月野といいます。
よろしくお願いします!」
こんな時期に転校生かあ。
でも、なんで、こんなに気になるんだろ。
「あの、そこ、座っていい?」
「え?私の横?」
「いろいろ教えてもらってもいいかな」
「な、なにを?」
「君のこと。名前は?」
「えみりーよ」
「いい名前。さっき自己紹介したけど、僕は月野。
でも周りからは『ツクヨ』って呼ばれてる」
「なんで?」
「月読命って神様の生まれ変わりなんだって」
「ツクヨ・・どこかで聞いたことあるような・・・」
「僕たち、仲良くなれるかな?」
「なれるよ!」
「え?・・・なに今の?大声?私?」
「よろしくね」
「よ、よろしく」
なにかが始まる予感。
なんだか知らないけど、身体中にパワーがみなぎってくる。
飛騨のちから・・・
「ツクヨ、私たち、なにか大切なことを忘れてるような気がする・・・」
「エミリ、これから2人でその答えを見つけよう」
「うん」
「さあ、生きよう!未来を!」